テーマ:読書

インフルエンス(近藤史恵)

いまひとつ読みどころが分からず。 そして本編の重要な部分とは若干ずれた、友梨が自分のことを人殺しと言っているところにひっかったりもして。 最初に刺したのは由梨だけど致命傷を負わせたのは里子であって、友梨が犯したのは殺人罪ではなくて傷害罪では?まあ犯罪者ってことでは一緒だとは思いますが。 それでもまだそれなりに興味深く読み進めてまし…
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第157回直木賞候補作についての個人的ランキング

第157回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』(平成29年/2017年2月KADOKAWA刊) http://50595192.at.webry.info/201708/article_3.html 佐藤巖太郎『会津執権の栄誉』(平成29年/2017年4月文…
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BUTTER(柚木麻子)

木嶋佳苗事件を…と銘打たれていたけど、読んでみて「んんん?」という印象。 せめて木嶋佳苗事件にインスパイアされて妄想を膨らませた小説って銘打っておいた方が良かったのでは? 話自体も、作者のおいしいもの知識の豊富さとその表現力は伝わってきたけれど、魅力と言われるとこれまた「うーん」な印象。 読む前に目にした世間評もよかったので期待し…
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面白いほどよくわかる臨床心理学(稲富正治)

昨年、稲富さんの講演会に出席する機会を得まして、その語り口調がとても好ましく、そして内容もよく、もう一度出席してみたいと思っているのですが、機会を得ることが難しそうなので「それならば」と思って著作を手に取ってみました。 臨床心理学にまつわることをざっくり知りたいならとても興味深い内容と言えると思います。 ですが、ある症状に対して臨床…
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会津執権の栄誉(佐藤巖太郎)

歴史に疎くて歴史が苦手で(何度勉強しても何冊も歴史小説を読んでも)史実が十分に頭に入っていない身としてはちょっと読むのがしんどい部分がありました。時系列が逆になっただけで理解がさらに薄くなってしまい…残念ながら楽しめず。義務教育レベルでも十分に歴史が理解できていれば面白いのではないかと思いました。そのせいか、『退路の果ての橋』が一番面白…
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リトル・ピアニスト牛田智大(伊熊よし子/著・能登直/写真)

天才とは、努力を苦痛と思わず愉しみと感じることができる人のことを指すんでしょうね。あとは環境の影響も割と大きいかな。数か月前にたまたまYOUTUBEで牛田くんの『乙女の祈り』を聴き、その演奏のあまりの好みに驚き、今や購入したCDをヘビロテする毎日を送っています。生活に余裕ができたら是非リサイタルに行きたいと思っています。さて、肝心の本の…
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劇場(又吉直樹)

『火花』を読んだ時に「この人の作品は当面いいや」って思ったんだけど読むことになったのは…火花を読む前に劇場が出版されて図書館で予約してたという理由です。 うーん、火花よりも読むのがしんどかった。 平成版神田川?22歳の別れ程には女性がある種の強さを持っておらず…男ってバカみたいに尽くす女に一度は憧れるんですかね? いつの時代もそう…
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月の満ち欠け(佐藤正午)

佐藤正午さんの作品を読むのは『身の上話』に続いて2作目なのですが、どちらもドラマチックな日常が、平凡な日常と表裏一体のドラマチックな物語が描かれていると思いました。 起きていることはとても大きなことなのに、日常の中に当たり前のように溶け込んでいる、そんなふうに感じさせる描き方に魅了されました。瑠璃の生まれ変わりのスピードがあまりにも早…
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第156回直木賞候補作についての個人的ランキング

第156回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 冲方 丁『十二人の死にたい子どもたち』(平成28年/2016年10月・文藝春秋刊) http://50595192.at.webry.info/201709/article_3.html 恩田 陸『蜜蜂と遠雷』(平成28年/2016年9月・…
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十二人の死にたい子どもたち(冲方丁)

素材が興味深いだけにもったいなかったかなあ、というのが一番の感想です。 自分が解決できないと思っている悩みや現実、逃避したい出来事や現実を、最終的に死にに来た場所で出会った人たちが解決の糸口を提案してくれたり、緩和の手助けをしてくれるというのはなかなか良いオチだと思うのです。 確かに子供の世界って狭い。 狭い中で必死になっている子…
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あとは野となれ大和撫子(宮内悠介)

この著者の過去2つの直木賞候補作が全くを持って理解不可能だったので、今回も読み始めるまでは気後れしていたのですが…いや、これ、面白いじゃないの… ところどころ文体とかセリフ回しとかがラノベっぽいのがちょと気にかかりましたが…。 いや、ラノベを否定しているのではなく、ところどころに出てくるのが気になっただけです。 勉学の機会がないだ…
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敵の名は、宮本武蔵(木下昌輝)

これまで読んだ歴史小説で、その人物を知らなかったりからきし興味がなかったりしたことはあったし、それなりに面白かったりあまり興味をそそられなかったりもしたけれど、これは…読みやすくはあったけど私には面白く感じられませんでした。 なんだろう、例えるなら、同窓会で、学生の頃悪で名を馳せた人物のその当時の話やその後のエピソードを、その当時やそ…
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室町無頼(垣根涼介)

歴史小説を読むたびに必ずと言っていいほど感想に書くひと言。 学生時代、歴史は大の苦手でした。そもそも暗記するだけの教科と思っていました。 それでも直木賞好きの一環で歴史小説に触れる機会が増え、読むたびに歴史の面白さに触れてきました。 歴史を受験のふるいのための暗記物教科に落としてしまった人を恨みます。 時は室町時代。もしかすると…
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蜜蜂と遠雷(恩田陸)

貪るように読みました。 そして、途中でふと気づく。 これ、恩田陸作品だったよね?と。 そして思った。 これ、本当に恩田陸作品?と。 いい意味で独りよがりな世界観を繰り広げ、なんだかよく分からないまま最後まで読者を引っ張り続けてたどり着いたところに放っていなくなるのが恩田陸作品の面白さだと思ってたので、起承転結の結の存在にびっく…
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火花(又吉直樹)

正統派芥川賞だな、と思いました。 作者の言いたいことが手を手を変え品を変え表現し続けられてる感じといいますか、楽しませるために書かれたものではなくて書き手が書きたいことを少しずつアングルをかえながら書き倒されているという感じが。 久しぶりに会った友達に近況を語られて、吐露された悩みを「うんうん」って聞いてたらいつの間にか自己完結され…
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絵本のつくりかた1(みづゑ編集部/編)

絵本のようなお話を考えたり絵を描けたりしたらいいなあ、とは思いますが、絵本作りにはあまり興味はなく… 好きな絵本作家さんの名前があったから借りました。 だから巻末の絵本作家15人へのアンケートは興味深かったです。 絵本作家にかぎらず、創作的な仕事って、なろうと思ってなったというよりは好きなことを突き詰めて行ったらなってたって感じな…
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認知症になった私が伝えたいこと(佐藤雅彦)

恐らく意図せず、ICFに基づいた生活を認知症のご本人が自ら考えて工夫して生活していることに感心しました。 認知症になったら普通の生活は送れない、というのがやはり多くの人が考えることだと思います。 佐藤さんは、忘れてしまうことを記録でカバーしていましたが、忘れる自分としっかり向き合える精神力はすごいな、と思いました。 偏見と言われれ…
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子どもの成績を伸ばす1日10分読書(石田淳)

一見なるほどと思えることが書かれているのだけど肝心な大前提が抜けている。引き合いに出されているダイエットも禁煙も、そもそも本人が少なからずの意思をもって始めており、たかが10分でもささやかでも本人の意思がないと何も始まらないのである。 その最初のやる気を引き出すコツは書かれておらず、いきなりまずは10分から、で始まるのでどうにもこうに…
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恐怖箱 怪談恐山(高田公太)

タイトルは『恐山』だけで恐山にまつわる話はそれほど多くなく、期待した人にはややがっかりなタイトルかもしれないと思いましたが、私は楽しめました。 変な脚色なし、憶測なし、ただあったままを普通に使われている言葉を使って書かれているところがよく、怖さと本当にあった感がよく伝わってきました。 怖くもあり切なくもあり。 中には「あれ?オチは…
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厭な小説(京極夏彦)

私にとっては、厭な小説というよりは不可思議な小説だった。 厭だって思うより「なんで?」「どうして?」って気持ちの方が先に来ちゃったせいかも? どんなに嫌な気持ちになれるだろうかと期待していたのだけどなれませんでした… ところで、全部の話に深谷がからんでいるということは…彼の存在が引き起こしたことなんですかね… だとしたら厭ですね…
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また、桜の国で(須賀しのぶ)

自分が何者であるのか、何のために生きているのか。どんな時代に生きていても人が一生に一度くらいはぶち当たる壁であると思う。 ただ、要因は色々あれどその壁にずっと囲まれたまま生きている人というのも少なからずいて… アイデンティティが不確かであるということはとても不安であると思うし、自分の行動を決定する礎が、ある意味他の人より強固であると…
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マリシャスクレーム(範乃秋晴)

もっとリアリティのある話かと思ってたので肩透かし。 なんだかよく分からないまま読了。 つまらなくはないけれど、私には作者の独りよがり感が強く感ぜられて読みづらかった。 コミュニケーションにおける普通ってなんなんでしょうね。 悪意を叩きこまれ続けた故に、人の言葉を悪意を持ってしてしか受け止められず、自分も悪意をもってしか言葉を返せ…
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海に向かう足あと(朽木祥)

地球上にある美しい自然と、美しい自然が孕む危険を命を懸けて楽しむヨット乗りたちと、ひたひたと迫りくる世界の終焉が、最初は少しずつ、やがては密に絡まっていく様子に恐怖を感じました。 まとまった時間がなく一気読みすることができず数日に分けて読んだのですが、その間の夢見の悪かったことと言ったら… 情報化社会になり、知らない間にどこかで何か…
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静かな雨(宮下奈都)

『スコーレNo.4』に惚れて、受賞作が出版されていないと知って残念に思い、本屋大賞をとったときにもしや?と思ったことが実現して手に入れることができた一冊。 原点、と帯に書かれていましたが。 原点を言うよりはベースと思いました。 いい意味でここから動いていないと思ったので。 物語りは行助目線で進んでいったけど、途中で、もし記憶がな…
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フリン(椰月美智子)

この方の作品は恐らく二冊目。なんかどうもしっくりこないというのが前回同様の印象。決して嫌いじゃないしつまらなくもない。でもなんか自分の感性にしっくりこない。なんだろう?あくまでも私には、なのですが、タイトルが魅力的というか想像力を誘われ感じでワクワクしながら読み始めて読み進めるのですが最後まで読むと「うーん」みたいな。でもフリンを扱って…
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舟を編む(三浦しをん)

そういえば最近辞書をめくっていない。 かつては自宅の自分の座り位置の横に辞書がおいてあってしょっちゅうと言っていいほどめくっていたのに。 辞書は面白い。 かつては読みふけってしまったことさえあった。 紙の辞書は、ネットで検索するのと違っていろんな言葉に寄り道できる。 散歩のような冒険のような、それは愉快な寄り道である。 私の…
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第155回直木賞候補作についての個人的ランキング

第155回直木賞候補作についての個人的ランキング 第155回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 図書館派なので原田マハ『暗幕のゲルニカ』湊かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』がなかなか回って来なくてこんな時期に… 伊東 潤『天下人の茶』(平成27年/2015年12月・文藝春秋刊…
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ポイズンドーター・ホーリーマザー(湊かなえ)

『マイディアレスト』 6つの短編集のしょっぱなからこれは胸の底がすうっと冷えました。 確かに何度訊かれても蚤取りをしていたと答えるでしょうね。 肉親から受ける精神的な抑圧って他人からのものよりも根が深いように思っています。 あるべくしてあった結果と言えるような… いや、あってはならないと思いますけどね。 『ベストフレンド』 …
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暗幕のゲルニカ(原田マハ)

絵画鑑賞は嫌いではないのですが、まつわる美術史や画家に詳しくないのでうっかりすると事実として自分の中に根付いてしまいそう。 個人的には、最後でちょっと「えええ?」って感じになっちゃったのが残念です。 まあ小説なので、政府との間でどんなやりとりがされたかまで詳らかに描く必要はないとは思うのですが、途中からその辺が気になりながら読み進め…
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夜行(森見登美彦)

ただ単純に相性の問題であると思うのだけど読みづらくて仕方なかった。 帯にある代表作三作のうち一冊しか既読でないのも要因のひとつかな?不明。 最後まで読み切って、ああ意味が分かった、後味のよくない面白さが残った(褒め言葉)という感じ。 この小説では、長谷川さんが曙光の中をメインに生き、大橋君が夜行の中をメインに生きているという流れに…
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