9つの扉(北村薫/法月綸太郎/殊能将之/鵜飼否宇/麻耶雄崇/竹本健治/貫井徳郎/歌野晶午/辻村深月)

運動会でリレーを見るたびに、一人一人の走り以上にバトンの受け渡しの華麗さが見どころだなぁと思っては来ましたが、リレー小説も面白さはバトンにあるかと思います。
ですが、走るリレーとは異なり、走ってる間もバトンをあれこれ好きなようにアレンジしたり新しいバトンに変化させたりできるんですよね。
つなぎの妙技を楽しませていただきました。
『くしゅん』北村薫
恋人が夫婦になり、だんだんとボタンが掛け違っていった様子が静かに丁寧に描かれているなあ、と思いました。
『まよい猫』法月綸太郎
前作をどんなふうにつなぐのかと思ったら、かんではいないようで…。
猫が出てくるお話はそれだけで癒されます。
『キラキラコウモリ』殊能将之
ここまで読んで、投げられたお題を拾うだけのリレーなのかなあ、と思いました。でもまだ第三走者、色んなものが曖昧で不思議な感じのお話でした。リレーの方は起、起、起、と続き…
『ブラックジョーク』鳥飼否宇
ついに来た?受け取ったバトンをがっつり使って新しいお話が展開!
そう来たか。俄然興味をそそられました。
リアルか妄想か…曖昧なラストに答えになるような続きはるのだろうか…
『バッド・テイスト』麻耶雄崇
オチでぞくっとしちゃいました。
前作をこんなにうまく引き継い、尚且つ新しい謎も描きこまれさいごにすとんと落とすなんて!
『依存のお茶会』竹本健治
ちょっと小難しかったです…。
でも登場人物の設定は少女漫画チックで…
私には不思議なテイストでした。
『帳尻』貫井徳郎
既読の作家さんだったので、伏線とどんでん返しを期待しちゃいましたが…短い中にしっかりドラマとやるせなさがありました。
相変わらずタイトルも秀逸。
『母ちゃん、おれだよ、おれおれ』歌野晶午
やはり既読の作家さんで、意外性のある種明かし的オチを期待しちゃいましたが…人が騙されるって、実際にもこんないとも簡単な理由からなんでしょうね。
『さくら日和』辻村深月
さすが辻村さん!
小学生の中の女の心理を描きつつ、トップのお話としっかりからめるなんて!

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北村 薫

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