月の満ち欠け(佐藤正午)

佐藤正午さんの作品を読むのは『身の上話』に続いて2作目なのですが、どちらもドラマチックな日常が、平凡な日常と表裏一体のドラマチックな物語が描かれていると思いました。
起きていることはとても大きなことなのに、日常の中に当たり前のように溶け込んでいる、そんなふうに感じさせる描き方に魅了されました。瑠璃の生まれ変わりのスピードがあまりにも早すぎて、途中「魂が疲れちゃうよ~」と思ったりもしましたが、何度も接触をチャレンジしないと生まれ変わりって信じてもらえないものなのかもなあ、と思いもしました。青森の家に向かう小山内堅の戸惑いや不安もリアルで、この人はこれからどうするんだろう、と心配になったりもしましたが、その後の遡ること約1か月前の瑠璃とアキヒコのやり取りを見て、きっと小山内にもいい未来が待っていると思うことができました。そこに至るまでに道のりは平たんではなく長いかもしれないけど。

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佐藤正午 岩波書店ツキ ノ ミチカケ サトウ,ショウゴ 発行年月:2017年04月 ページ数:322


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