大浪花諸人往来―耳なし源蔵召捕記事(有明夏夫/著)

捕物帳と刑事物の間と言ったらいいでしょうか。
御維新に伴い日本のシステムが色々と変わり、江戸の時代には十手取縄を扱っていた海坊主の親方さんこと源蔵が捕亡下頭として活躍する姿を描いた作品です。
現代物に当てはめるなら、刑事と情報屋と言ったところでしょうか。
ですが、アンダーグラウンドな雰囲気やハードボイルドな感じは一切なく、むしろ人情物と言ったほうがしっくりきます。
『西郷はんの写真』はその時代を騒がしている人物のニセ写真騒動ですし『天神祭の夜』は掏摸(ちぼ)の話でありながらも虎列死(コレラ)の流行などが時代を反映してましたし『尻無川の黄金騒動』では肥やしがその時代の人たちにとって肥料として以外ではどのように生活に関わっていたを知ることができましたし『大浪花別嬪番付』では今も昔も変わらない女という生き物の特性のおもしろさが『鯛を捜せ』からは御維新後の市場の変化などが読み取れ『人間の皮を剥ぐ男』からは正御維新後ならでは事件が描かれていてとても面白く読みました。

大浪花諸人往来 (角川文庫)
角川書店
有明 夏夫

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 大浪花諸人往来 (角川文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル




大浪花諸人往来 耳なし源蔵召捕記事 【中古】afb
古書 高原書店
発行年:1979年備考:ヤケ、天シミ状態:CB6サイズ参考画像はありません


楽天市場 by 大浪花諸人往来 耳なし源蔵召捕記事 【中古】afb の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 『あ』から始まる作家さん

    Excerpt: アーサー・アランサム  シロクマ号となぞの鳥  http://50595192.at.webry.info/200907/article_46.html アーサー・ガイサート  あかりをけして.. Weblog: 読書感想♪だってそう思っただけ♪ racked: 2013-10-07 22:59
  • 私が読んだ直木賞受賞作

    Excerpt: 私が読んだ直木賞受賞作メモです。 Weblog: 読書感想♪だってそう思っただけ♪ racked: 2013-10-07 23:04