悪の教典(下)(貴志祐介/著)

やはり上巻は序章でしかなかった…
蓮実は常に自分で立てた計画の上の人生を歩んできた。
少なくともは蓮実自身はそう考えて生きてきたはずである。
感情がなく頭脳明晰が故に、人の感情を計算ではじきだし読み取り意のままに操る術を持つこととなった彼に怖いものはなかった。
そして、積み重なった蓮実の自分を守ろうとだけする行動はついに大惨劇を生むこととなる。
ところどころ、蓮実が感情を得る場面があり、その部分が興味深かった。
人間という生物として普通の人に備わっている当たり前のことが『できにくい』もしくは『できるようになるのに時間がかかる』人間はいるが『できない』人間はいないのだと示唆していると感じたからだ。
実際、蓮実は学習によって感情を身につけている。
ただその使い道を間違っただけなのだ。
この小説のキーワードは感情、人を思う気持ちと私は受け取りました。
怜花の、事件の真相を語るために、犠牲になった人たちのために生きるという感情がそれであり、蓮実を犯人と断定するに至った記録を残す結果になった卓馬たちの行動がそれであると思うのです。

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文藝春秋
貴志 祐介

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貴志祐介 文藝春秋発行年月:2010年07月 予約締切日:2010年07月23日 ページ数:411p


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