きのうの神さま(西川美和/著)

西川さんの映像作品『ゆれる』を先に見ちゃったせいかな、期待してたほどではありませんでした。
『1983年のほたる』得意分野?ゆれると根底にあるものが一緒だな、と感じました。
出て行くもの、出て行けない(と思い込まされてる?)者、の気持ちを織り交ぜつつ、動いていく感情というものをうまく描いているな、と思いました。
答えのない物語ばかりです。
小説のラストに答えを求める人にはおすすめしません。
読み終えた後、静かに心に残し続ける作品だと思います。
『ありの行列』ここにも出てきますね。
出て行かないものの鬱屈。
残るってエライこと?
出て行くってすばらしいこと?
残るものでも出ているものでもない、過ぎていく医者の目を通した残るものの生活が…ありのままに描かれてるのかな?
私は残る人ではないのでよく分かりませんが。
『ノミの愛情』男って、大なり小なりこんななんじゃないの?
外づらがいいのが男じゃないの?
と思ったのは私だけ?
最後、誰にも間違ってるといわせることのできない方法で夫を精神的に踏みつける朱美に万歳!!って、かなり私も鬱屈してるな(苦笑)
『ディア・ドクター』短いエピソードの中に、良くこれだけきれいに詰まったな、という印象。
大団円なのだろう、というのは伝わったのだけど、お兄ちゃんの父親を卒業するいきさつがピンとこなくて物足りませんでした。
『満月の代弁者』いい老後ってなんなんだろう?
仕事で高齢者と会話する機会が増えてからよく考えます。
誰の負担にもならない老後。
誰の迷惑にもならない老後ってあるんだろうか。

きのうの神さま
ポプラ社
西川 美和

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