私の男(桜庭一樹/著)

私は後味の悪い本が好き。
なので、世の中の不評を読んでちょっと期待していた。
けど、この本で悪かったのは後味ではなく、趣味と薄気味だった。
ただストーリーがあるだけで、伝わって来るものはなにもない。
読者を不快にさせるのが目的であるのなら、大成功の作品だとは思う。
時間を遡る形にしたのも、なんらかの効果を生むためというよりは、結末を描くことを避けるためにしたとしか思えませんでした。
あと、『赤朽葉~』を読んだ時も思ったのですが、あきらかに無駄では?と感じる部分がありました。
第2章で田岡らしき人物を通りすがらせた意味は?
あんな台詞を言わせた意味は?
なくても十分だと思うし、同じ効果をあげたいのなら、きちんと筋の通った描き方をするべきだと思う。
ミステリーでもSFでもないし、新しいジャンルを開拓したいのかどうか分からないけど、いずれにせよ中途半端すぎ。
直木賞も腐ったもんだと思う。
今まで好感をもてなかった選考委員の林真理子氏の選評におおかた共感です。
が、結婚詐欺師とは思いませんでした。(林真理子氏の選評にあり)
構成にごまかされそうになりましたが、なんで花が結婚したのか意味不明。
淳悟が消えたのも意味不明。
唯一存在する「作品の空気」を読み取れなかった私には、ただ読むのが苦痛なだけでした。
なにしろ中途半端な感じ。
やるならもっとエログロにすればいいのに。
エログロライトノベルっていう新しいジャンルを開拓したかったのでしょうか?

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 私が読んだ直木賞受賞作

    Excerpt: 私が読んだ直木賞受賞作メモです。 既読でも感想が載っていない作品には(無)と記入してあります。 もう一回読み直して感想をアップしたいなあ、とは思ってます。 Weblog: 読書感想♪だってそう思っただけ♪ racked: 2008-04-19 14:20
  • 『さ』行の作家さん

    Excerpt: 斉藤洋  たんていワンダ  http://50595192.at.webry.info/200804/article_17.html 鷺沢萠  ビューティフル・ネーム  http://505.. Weblog: 読書感想♪だってそう思っただけ♪ racked: 2008-04-19 14:21
  • 第138回直木賞候補策についての個人的ランキング

    Excerpt: 第138回の直木賞候補作を全部読み感想をアップしたので以下にまとめてみました。 Weblog: 読書感想♪だってそう思っただけ♪ racked: 2008-08-07 23:33
  • 私の男<桜庭一樹>-(本:2009年36冊目)-

    Excerpt: 私の男クチコミを見る # 出版社: 文藝春秋 (2007/10/30) # ISBN-10: 4163264302 評価:70点 第138回直木賞受賞作。 問題作だと言われていた.. Weblog: デコ親父はいつも減量中 racked: 2009-03-15 02:30