ひとは情熱がなければ生きていけない(浅田次郎・著)

私が読んだのは文庫本ではないので、文庫本についている副題『勇気凛凛ルリの色』はついていませんでした。
確かにエッセイなのですが、『勇気~』シリーズとは別物ですね。
『勇気~』シリーズは同じところに連載されていたものをまとめたものなので、なじみの場所で気心の知れた読者に気軽に語りかけている感がありましたが、それに比べるとこの本はちょっとよそよそしい気がしました。
私の一番のお気に入りは、母校での公演です。
が、私は下の方の人間なのでうなずけるところが多々ありましたが、上の人間にしてみりゃあちゃんちゃらおかしいかもしれないですね。
このエッセイのテーマと思しきものはあとがきに書かれています。
『情熱がなくとも存外生きていける世の中になったのである』と。
けれども本のタイトルは『ひとは情熱がなければ生きていけない』であり、最後は『人は情熱だけで存外生きてゆける』しめられています。
現代人は、情熱を持たない生きる屍だらけ、ってことですかねえ。。。?

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