家日和(奥田英朗・著)

いやあ、奥田氏の作品はどれをよんでも傑作だ(笑)
『サニーデイ』
オチはどうなるんだろう?とはらはらドキドキしました。
読み急ぎそうになるのを必死で抑えました。
『ここが青山』
人ってついつい自分の物差しを当てはめて他人を見てしまうものです。
そして、そのものさしが、自分以外の多くの人たちの持つそれと似ていれば似ているほど、そのものさしは確固としたものとなるのです。
この話に出てくる夫婦の、誰にも迷惑かけてないし、私たちがいいんだからいいじゃない、というスタンスはカッコイイと思います。
『家においでよ』
ちょっと大きな家を買ってダンナさんに個室を与えたとたん、一人暮らしさながらの生活を始める人って少なくないと聞いたことがあります。
自分の趣味で埋め尽くすことから始まり、ポットや冷蔵庫まで買いこんで、まかないつきの下宿気分?っていうんですかね~。結局男っていつまでも子供なんでしょうね(笑)
女は巣作り云々なんていうのは、半分は男の言い訳でしょう(笑×2)
『グレープフルーツ・モンスター』
一見、専業主婦に対する愚弄ともとれますが、ネットの書き込みなんかを見てると、こういう人って実際いるのかも。
もしいるとしたら、こういう人たちの幸せの基準ってなんなんだろう?と思いました。
『夫とカーテン』
なんだかんだでこの夫婦、お互い以上のパートナーはいないでしょうね。
一見奥さんが一方的に苦労してるように見えますが、このストーリーの中に出てくる奥さんの気持ちを表した一文、「愛しているから、とまでは情熱的でないけれど、いないとかなり淋しい」ってこの部分が夫婦の根本を語っているような気がしました。
『妻と玄米御飯』
これ、すばるに載っているのを読んだのですが、抱腹絶倒しました。
で、今回読み直してみて、やはり笑ってしまいました。
これって…エッセイ?(笑)
この本に納められてる6つのうちでは、最も伊良部シリーズに近いものを感じました。
ってことは、奥田氏らしいってこと?(笑)
全体を通した感想を述べるなら、毒はあるけど愛もある、かなあ。

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