凍(しば)れる瞳(西木正明・著)
四つの作品からなる短編集です。
うち、表題作の『凍れる瞳』『端島の女』は直木賞受賞作品です。
どの作品にも現実味があり、しっとりとした雰囲気が漂っています。
『凍(しば)れる瞳』
実話か否かは存じませんが、それぞれの心の機微が描かれていて読後に優しいしんみり感が漂います。
『頭領(シカリ)と親友(ドヤク)』
私の大好きなマタギの話です。
知識の中にしかないのですが、私のマタギイメージと寸分もたがわない男たちが出てきました。
シカリ(私的にはスカリ)の取った行動は世間的には正しくないと思う。
けど、開発することを正義と信じ、正しいことをしている自分は偉いのだと思い込み、自分が何かを傷つけたり痛めつけたりしてることにすら気づかない人たちを成敗したい気持ちはすごく分かりました。
マタギ同士のつながりの深さが好きです。
『夜の運河(クロン)』
あっけなく、ちょっと肩透かしを食らったようなラストですが、よくよく考えてみると、もしかするとこれで良かったのでは?とも思えてくる終わり方です。
ずるいやつがいて損するやつがいて…。
『端島(はしま)の女』
この話、むかーしドラマ化しませんでしたっけ?
序盤、主人公が軍艦島に向かう下りで鮮明な映像が頭に浮かんだのですが、その昔映像で見たからではないか?と思いました。
この話、読後の気持ちのやり場に困るのですが、この困る感じがなんとも言えずいいのです。
また読みたくなるかも…。
うち、表題作の『凍れる瞳』『端島の女』は直木賞受賞作品です。
どの作品にも現実味があり、しっとりとした雰囲気が漂っています。
『凍(しば)れる瞳』
実話か否かは存じませんが、それぞれの心の機微が描かれていて読後に優しいしんみり感が漂います。
『頭領(シカリ)と親友(ドヤク)』
私の大好きなマタギの話です。
知識の中にしかないのですが、私のマタギイメージと寸分もたがわない男たちが出てきました。
シカリ(私的にはスカリ)の取った行動は世間的には正しくないと思う。
けど、開発することを正義と信じ、正しいことをしている自分は偉いのだと思い込み、自分が何かを傷つけたり痛めつけたりしてることにすら気づかない人たちを成敗したい気持ちはすごく分かりました。
マタギ同士のつながりの深さが好きです。
『夜の運河(クロン)』
あっけなく、ちょっと肩透かしを食らったようなラストですが、よくよく考えてみると、もしかするとこれで良かったのでは?とも思えてくる終わり方です。
ずるいやつがいて損するやつがいて…。
『端島(はしま)の女』
この話、むかーしドラマ化しませんでしたっけ?
序盤、主人公が軍艦島に向かう下りで鮮明な映像が頭に浮かんだのですが、その昔映像で見たからではないか?と思いました。
この話、読後の気持ちのやり場に困るのですが、この困る感じがなんとも言えずいいのです。
また読みたくなるかも…。
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