テーマ:直木賞候補作品読んでます

敵の名は、宮本武蔵(木下昌輝)

これまで読んだ歴史小説で、その人物を知らなかったりからきし興味がなかったりしたことはあったし、それなりに面白かったりあまり興味をそそられなかったりもしたけれど、これは…読みやすくはあったけど私には面白く感じられませんでした。 なんだろう、例えるなら、同窓会で、学生の頃悪で名を馳せた人物のその当時の話やその後のエピソードを、その当時やそ…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

室町無頼(垣根涼介)

歴史小説を読むたびに必ずと言っていいほど感想に書くひと言。 学生時代、歴史は大の苦手でした。そもそも暗記するだけの教科と思っていました。 それでも直木賞好きの一環で歴史小説に触れる機会が増え、読むたびに歴史の面白さに触れてきました。 歴史を受験のふるいのための暗記物教科に落としてしまった人を恨みます。 時は室町時代。もしかすると…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

また、桜の国で(須賀しのぶ)

自分が何者であるのか、何のために生きているのか。どんな時代に生きていても人が一生に一度くらいはぶち当たる壁であると思う。 ただ、要因は色々あれどその壁にずっと囲まれたまま生きている人というのも少なからずいて… アイデンティティが不確かであるということはとても不安であると思うし、自分の行動を決定する礎が、ある意味他の人より強固であると…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

第155回直木賞候補作についての個人的ランキング

第155回直木賞候補作についての個人的ランキング 第155回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 図書館派なので原田マハ『暗幕のゲルニカ』湊かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』がなかなか回って来なくてこんな時期に… 伊東 潤『天下人の茶』(平成27年/2015年12月・文藝春秋刊…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ポイズンドーター・ホーリーマザー(湊かなえ)

『マイディアレスト』 6つの短編集のしょっぱなからこれは胸の底がすうっと冷えました。 確かに何度訊かれても蚤取りをしていたと答えるでしょうね。 肉親から受ける精神的な抑圧って他人からのものよりも根が深いように思っています。 あるべくしてあった結果と言えるような… いや、あってはならないと思いますけどね。 『ベストフレンド』 …
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

暗幕のゲルニカ(原田マハ)

絵画鑑賞は嫌いではないのですが、まつわる美術史や画家に詳しくないのでうっかりすると事実として自分の中に根付いてしまいそう。 個人的には、最後でちょっと「えええ?」って感じになっちゃったのが残念です。 まあ小説なので、政府との間でどんなやりとりがされたかまで詳らかに描く必要はないとは思うのですが、途中からその辺が気になりながら読み進め…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

夜行(森見登美彦)

ただ単純に相性の問題であると思うのだけど読みづらくて仕方なかった。 帯にある代表作三作のうち一冊しか既読でないのも要因のひとつかな?不明。 最後まで読み切って、ああ意味が分かった、後味のよくない面白さが残った(褒め言葉)という感じ。 この小説では、長谷川さんが曙光の中をメインに生き、大橋君が夜行の中をメインに生きているという流れに…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

家康、江戸を建てる(門井慶喜)

小学生の頃にあったなぞなぞ「江戸城を建てたのだ~れだ?」を思い出しました。 正にその部分に触れたお話かと。 東京育ちなので、地名の由来にときめきました。 職人無くして江戸は建たず。 でもモノづくりをする現場の人たちの対価って低いんだよな…。 為政者や指揮官だけで国が建ったとのではないと改めて思うことのできる一冊でした。 小説…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

真実の10メートル手前(米澤穂信)

予備知識がないままに読み始めたので、最初のエピソードがなんの解決もみないまま次の話に移ってしまったのでちょっとびっくりしました。 ですが、二つ目を読み、これは大刀洗万智の仕事物語なのだと気付いてから俄然面白く感じ始めました。 ひと言でいうと人間臭い。 でもそれは近年にありがちな腐敗臭ではなくほどよい発酵臭であり、読めば読むほどクセ…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

天下人の茶(伊東潤)

タイトルを見たときに「これはもしや利休さまのお話では?」とときめきながら読み始めたらあってた(笑) 実は私、利休推しなんです。 でも歴史はかなり苦手です。 学生時代の成績は惨憺たるもので、歴史小説を読むようになってからもとんと史実と時系列や出来事の名前や内容が覚えられません。 これはもう自分の特質と思って諦めて、毎度毎度読むたび…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

第154回直木賞候補作についての個人的ランキング

第154回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 青山文平『つまをめとらば』(平成27年/2015年7月文藝春秋刊) http://50595192.at.webry.info/201601/article_11.html 梶よう子『ヨイ豊』(平成27年/2015年10月講談社刊 http…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

孤狼の血(柚木裕子)

女性でもこんな作品を書くんだ!というのが序盤の印象。 そして隠し味のような繊細さが、ヤクザと警察のドロッとしたところにさらっとした印象を与えていて重苦しいながらもさらさらと読めました。 章の最初に書かれている日誌になぜわざわざ削除とあるのか、謎が解けたときには、孤狼の血は受け継がれていくのだな、とちょっとワクワクしました。 正義と…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

戦場のコックたち(深緑野分)

プロローグと五つの章とエピローグで構成されているのですが、第一章の『ノルマンディー降下作戦』はあまりページが進まず、第二章の『軍隊は胃袋で行進する』の途中で「これって戦場推理小説?」って思い、第三章の『ミソサザイと鷲』で描かれている話の重苦しさに読み進めるのがしんどくなり、第四章の『幽霊たち』で戦争っていったいなんなんだろう?と漠然とし…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

羊と鋼の森(宮下奈都)

読み始めてすぐのところでタイトルの意味を知ってぞくっとしました。 なんてすばらしいタイトルなんだろう!と。 感想からはちょっと外れますが、私は子供の頃からピアノの音が好きで、習いたくて、でも習わせてもらえず、20代半ばになって2年ほど習ったことがあります。 ですが、住宅事情によりピアノを持つことはなく、キーボードで練習をしていまし…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

ヨイ豊(梶よう子)

自分の興味のないジャンルの本を面白く読める直木賞候補作に感謝。 終盤で明かされるタイトルの理由に驚きました。 そして話の落ちどころにも。 まさか芸術を崇高する人の心持にまで触れるとは。 食うために書く画がなぜ悪い。 芸術家だって作品が高値で売れたらそれで生活するくせに、って思っている私としては前原氏にイラッとしつつ、雅之助もっ…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

つまをめとらば(青山文平)

苦手分野なわりには読みやすかったですが、短編集ということもあってか読み終えた直後なのに内容がほとんど思い出せない感じ。 全体をひとことで言ってしまえば、男はしょせん女ありき、って感じでしょうか。 でも、それにしては今一歩驚きが足りないというか納得させる何かが足りないというかなんというか。 直木賞候補(現時点では受賞作発表前)なので…
トラックバック:3
コメント:0

続きを読むread more

第153回直木賞候補作についての個人的ランキング

第153回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 門井慶喜『東京帝大叡古教授』(平成27年/2015年3月小学館刊) http://50595192.at.webry.info/201509/article_12.html 澤田瞳子『若冲』(平成27年/2015年4月文藝春秋刊) ht…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

永い言い訳(西川美和)

幸夫の利己的なところも、故の破壊的なところも憎めません。 自分の存在意義が分からない人っていうのは、他人の存在意義にも気づきにくいものなのではないかと。 夏子はなんのために自分の生活の中にいるのか、その理由が分からないまま死という形で去られてしまったあとの幸夫の気持ちのやり場のなさ。 ずっと直視しないで来た、なぜ夏子が自分の生活に…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

ナイルパーチの女子会(柚木麻子)

色んな意味できっつい話でした。 今はさすがにそれなりに学習しましたが、もともとは人との距離感がつかめないほうなので、若い頃に読んでたら胸がキリキリしたかも。 結局のところは、女同士の関係に正解とかないんだと思います。 打算でなりたってるのも、愛想よく接して陰口をたたくのも、そういう関係に交わることができずに一人でいるのも、どれも女…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

若冲(澤田瞳子)

歴史はもとより美術史にも疎いので、若冲について予備知識のかけらのないまま読了。 感想を書く段になって調べたところ、生涯妻は娶らなかったとか。 ということは、枡源とのしがらみや異母妹である志乃は存在しなかったのであろうか。 そう思うと、作者の想像力と創造力には深く感嘆します。 前述したように後手で若冲を調べたのですが、確かに若冲の…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

東京帝大叡古教授(門井慶喜)

最近、歴史を扱ったライトな小説が増えたなあ、と思うのですが、ただ単純に私が雑食読みをするようになっただけかしら? 扱ってる人物や時代や素材がヘビーな割にはサクサク読めるのはいいのですが、このタイトルでいいのか?とちと不思議な気持ちです。 この中に出てくる阿蘇藤太(仮名)が国を動かす人物として成長するにあたって多大なる影響を及ぼしたの…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

アンタッチャブル(馳星周)

なんていうか…馳作品は『約束の地で』以来二作目で、あの作品が、底なしの暗さ、閉塞感、絶望感がない交ぜですごく好きだったのでそんな雰囲気を期待して読んだのですが…「アンタッチャブルだから」という椿警視と宮沢巡査部長のやりとりが、コントのお約束のセリフみたいに感じられれて個人的に腰砕け。 内容も重そうな割にはしっちゃかめっちゃかな感じがあ…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

第152回直木賞候補作についての個人的ランキング

第152回直木賞候補作についての個人的ランキング 第152回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 青山文平『鬼はもとより』(平成26年/2014年9月徳間書店刊) http://50595192.at.webry.info/201502/article_9.html 大島真寿美『あなたの…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

宇喜多の捨て嫁(木下昌輝)

宇喜多家に嫁いだ、若しくは宇喜多家から嫁いだ女が主人公の連作かと思ったら違いました。 宇喜多直家にまつわる短編集でした。 戦国の世はすべてがはかない。 何かに長けていることが不幸を呼ぶこともある。 はかなすぎる。 ※以下ネタバレあり注意です。 『宇喜多の捨て嫁』 宇喜多直家の四女・於葉の物語。 『無想の抜刀術』 宇喜多…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

悟浄出立(万城目学)

『悟浄出立』 西遊記の沙悟浄が語り手。 『趙雲西航』 張飛と趙雲の物語。 『虞姫静寂』 身代わり正妃から見た四面楚歌由来の場が舞台となった物語。 『法家孤憤』 ひょんな運命の悪戯から官吏となった京科から見た、同じ運命の悪戯で官吏となり損ねたと思われる荊軻の物語。 『父司馬遷』 娘の目から見た司馬遷の人生。 収められて…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

あなたの本当の人生は(大島真寿美)

本当の人生なんて決まってないに違いない。 本当の人生なんて自分で作り出すもの。 そう、物語のように。 だからきっと真実の人生もホリー先生によって描かれたんでしょう。 人は誰かに影響し、影響されて生きているんだなあ。 そうやって人生を編み上げていくんだなあ。 不思議ですとんと腑に落ちるというよりはうやむや感のある物語だけど嫌い…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

鬼はもとより(青山文平)

いざ藩札で藩政を立て直す物語が始まるのは中盤になってから。 さらに『鬼』というキーワードが出てくるのはもう少し先。 主のキーワードは武家と武士の生き方だと思うのですが、女が影のキーワードと思いました。 清明が最後に自決の道を選ぶのは物語に登場してそのキャラが分かってくるにつれて予想はついていましたが、珠絵の変化は意外でした。 物…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

第151回直木賞候補作についての個人的ランキング

第151回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 伊吹有喜『ミッドナイト・バス』(平成26年/2014年1月・文藝春秋刊) http://50595192.at.webry.info/201501/article_7.html 黒川博行『破門』(平成26年/2014年1月・KADOKAWA刊) …
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

ミッドナイト・バス(伊吹有喜)

深夜バスの運転手さんが主人公ということで、勝手に男臭い文章をイメージしていたのですが、とっても繊細で丁寧な物語で、大泣きこそはしなかったものの、ところどころでうるうるしてしまいました。 深夜バスっていろんな人生を背負って走ってるんだなあ。 そして、そのバスを運転する人も人生を背負ってるんだなあ。 人間って、深く浅く、いろんな人と関…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

第150回直木賞候補作についての個人的ランキング

第150回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 『伊藤くんA to E』がなかなか回って来なくてこんな時期に。 柚木麻子さんの候補作、151回の候補の方を先に読むことになっちゃったし。 図書館の民なので致し方なし。 とはいっても時期外し過ぎ(汗) 朝井まかて『恋歌』(平成25年/201…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more