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ピアノはっぴょうかい(みやこしあきこ)

思ってたのとちょっと違ったけど、緊張しない(ほぐす)ことが大事なのは確かにそう。 これはちょっと予想外の緊張のほぐし方だったけど。 はっぴょうかい、好きな人は好きなんだろうけど、私はできれば避けて通りたい(笑) いや、子供の頃はそうでもなかったかも? ピアノはっぴょうかい [ みやこしあきこ ] - 楽天ブックス ピアノはっぴ…
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生きる(谷川俊太郎/詩・岡本よしろう/絵)

詩はすでに読んだことがあるのですが、絵がまた良くて… 相乗効果。 谷川俊太郎さんの選ぶ言葉には無駄がなく、詩として洗練されており、人生を語っていても説教臭くなく。 目や頭で読むというよりは心で感じる詩…いやいやそれも違う、心にするするとしみこんで潤される。 そして繰り返すけど絵がまたよい。 絵本の醍醐味。 最後に余談。 谷…
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銀花の蔵(遠田潤子)

物語の舞台は醤油蔵なのだけど、物語自体は醤油蔵の物語と言うよりは銀花という女性とまつわる人々の人生模様。 序章を読んだ時点でパンパンに詰まった伏線を感じてその後は時間が許す限りの一気読みでした。 家族の形に正解はないというか、家族とはみなで作り上げていくものなんだな、としみじみ。 時間を経て経験を重ねて気づく誰かの思いなど、心がい…
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フェッセンデンの宇宙(エドモンド・ハミルトン/作・中村融/訳)

ジャンルで言うならSFなのだろうけど、SFの形を借りて人間心理を皮肉っている印象。 『フェッセンデンの宇宙』 自分の生きている世界だけがすべて、離れたところで起きていることには、その中に命とその営みがあることなんて知ったこっちゃない…そう考えてしまうのは窮屈にさせられた心のせいなのか自分の知識と力に自信がある故の傲慢なのか。コロナ禍…
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革命前夜(須賀しのぶ)

ベルリンの壁が崩壊した頃、私のチャラくない人生の中でもややチャラかった頃の出来事であり、共に思い出して恥ずかしさが伴うのですが…私情はさておき。 読み終えたとたんに背筋がぞくっとしたと言いますか、肌が泡立つといいますか、確かにタイトルからしたらここで終わるんだろうけど、ここからも十分に登場人物それぞれに人生は続いていくのであろうし、そ…
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平場の月(朝倉かすみ)

恋愛ものでありながら人生もの。 小中校の同級生って、大人になってから当時のことを知ると「そんな生活背景が…」と思うようなことがあったりするんですよね。 主人公たちと同世代なのでその辺りの『ああそうだったんだ』は経験として分かります。 50になっても尚、と言いますか、50だからこそといいますか、そんなあれこれが詰まった一冊だと思いま…
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嘘と正典(小川哲)

これは…好みが分かれる読む人を選ぶ印象。 私はかなり好き。 第163回の直木賞候補作品なんだけど、直木賞つて感じではないかな、 直木賞はもっと一般受けするエンターテインメント作品でないと。 どの話も片手間には読めない印象。 『魔術師』 姉はどうなったの?筋通りの流れで行くなら…でも違う何かを見つけてるかもしれないし。息を飲ん…
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能楽ものがたり 稚児桜(澤田瞳子)

サブタイトルに『能楽物ものがたり』とあることから 能楽がベースに描かれていうということでいいのでしょうか。 個人的に「人間は本来悪であり如何にそれをうまく隠し騙し生きてゆくかで善人になれる。尚且つ悪をむき出しにできる瞬間を待っている生き物だ」と思っているので、どれもこれ納得の展開でした。 なのでその目線からの感想を以下に。 『や…
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第161回直木賞候補作についての個人的ランキング

第161回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 朝倉かすみ『平場の月』(平成30年/2018年12月光文社刊) https://50595192.at.webry.info/202007/article_3.html?1595400088 大島真寿美『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(平成31年…
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マジカルグランマ(柚木麻子)

いまひとつ、どこへ向かって行きたいのか分かりかねる印象。 社会の理想像としての自分とそうでない自分との違和感とか、自分の理想像の自分と社会に存在している心地よい自分とのギャップとか、テーマはそんな辺りでしょうか? 全体的に欲のない者が勝る、みたいな、意外なところに自分の居場所がある、という感じがあって、自分の居場所をつくるためにカツ…
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ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力(帚木蓬生)

早急に答えを求めない力について。 人の脳は「分かろう」とする生物としての方向性が備わっているとのこと。 以前どこかで、人間は「分からない」ことに一番恐怖を覚えるという話を読んだか聞いたかしたことがあるのですが、これはつながっているなと思いました。 早急に答えを求めてしまうと、答えに至る条件が不足だったり偏ったりしたまま答えを出して…
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トリニティ(窪美澄)

自分が良かれと思って選んだ道の行先が安泰だなんて誰にも分からない。 それならば、茨の道と言われても行くしかないのでしょう。 人は、今やれることしかやれないのですから。 そんな考えが、勇気づけられるような、やるせなくなるような、なんとも心をざわつかせるお話でした。 終盤になるほど話が優等生的にまとまり過ぎてるようにも感じた…
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熱源(川越宗一)

アイデンティティの探索が描かれている物語は好きですが、物語として描かれるだけあって熾烈でした。 滅びるもの、消えてゆくもの、失われてゆくものは、そのもの自体が劣っているのではなく、自分たちが優れていると思っている者たちによって滅ぼされたり消されたり無いものにされたりする部分が大きいのだな、と、感じました。(無論、それだけではないとも思…
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RAVEL ラヴェル(ジャン・エシュノーズ/作・関口涼子/訳)

作曲家、モーリス・ラヴェルの晩年10年をモチーフに書かれた小説。 映像的というか、映画的な小説だと感じました。 文字を介してラヴェルが動いて話しているのがまるで見えるような。 最後の9の項は読み進めるのがとてもつらくかなしく… まるで目の前に本人がいるかのように、失ってくことの辛さが胸にダイレクトに響いてきて涙がとめどな…
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第159回直木賞候補作についての個人的ランキング

第159回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 上田早夕里『破滅の王』(平成29年/2017年11月双葉社刊) http://50595192.at.webry.info/201808/article_1.html 木下昌輝『宇喜多の楽土』(平成30年/2018年4月文藝春秋刊) http…
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下町ロケット ヤタガラス(池井戸潤)

扱うものが変われど、描かれるテーマがブレないのが素晴らしいと思うこのシリーズ。 何事もお金がないと始まらない部分はあるし、目的になってしまうことはあるし、経済活動を行っている以上は仕方のない部分もあるのだけど、そもそもその仕事の存在意義とは?まで考えさせられるしっかりとして基盤の上に作られた作品だと、このシリーズを読むたびに思います。…
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未来(湊かなえ)

いかにも意味が深そうなタイトル。 何故この物語に与えられたタイトルが未来なのか?を焦点に読み始めました。 扱っているテーマは深いく重たい。 冒頭の部分から『未来』を感じるエピソードが描かれ、そこから物語が展開していくのですが…未来ってなんなんでしょうね。 あらかじめ決まっていたように感じられることもあるけど、自分で選び取れると感…
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祝祭と予感(恩田陸)

「蜜蜂と遠雷」のスピンオフと言うことでかなりの期待を持って読み始めたのですが、その期待を裏切られることがなかったどころか上をいく内容でした。 まずはこの6つの話の並び順のうまさ… 「蜜蜂と遠雷」の続きとして自然な流れで亜夜とマサル、そして塵の登場。 『祝祭と掃苔』 これからまだまだ彼らの人生という物語は続いていくのだろうな、と思…
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からっぽのくつした(リチャード・カーティス/作・レベッカ・コップ/絵・木原悦子/訳)

いい子とわるい子のお話なんだけど、肝心のサンタさんにはその子の本質を分かっていて欲しかったな、と思ってしまいました。 みんなに迷惑をかけてるからいい子じゃない、って…そういう基準でプレゼントに差をつけるサンタさんって、リアルの大人の都合だけであって欲しかったな、と。 グッドガールのバッジをもらったチャーリーが、これをきっかけにいい子…
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プロコフィエフのピーターと狼(佐野洋子)

先日プロコフィエフの短編集を読んだ流れでこちらを。 好きな絵本作家さんのおひとり、佐野洋子さんによる絵本です。 ピーターが、おじいさんの言いつけの禁を破って大手柄。 でもオチ(?)は意外なところに…? 【追記】 いつものように画像を貼ろうと思ったら佐野洋子さんの絵ではCDしか見つからず… ピーターと狼 - ARRAY(0x1…
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プロコフィエフ短編集(プロコフィエフ/作・サブリナ・エレオノーラ/豊田菜穂子/訳)

プロコフィエフによって書かれた、一見抽象的なようで実はプロコフィエフの心の中をそのまま写し取った写実的な小説と思いました。 理解する物語ではなく、自分が受け取った印象を楽しむという意味では音楽と近しい楽しみ方をする小説かな?とも。 個人的な好みで言えば『彷徨える塔』と『紫外線のきまぐれ』が気に入りました。 やむを得ず滞在することに…
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アンジェロ(デビッド・マコーレイ/作・千葉茂樹/訳)

大人絵本会のお題本。 アンジェロとはとのシルビアが心を通わせていく過程は割と、ファンタジーとまではいかないものの絵本らしいやや現実とは離れた印象。 ですが、お話の流れはとても自然で時間が確実に流れていることが分かりやすいです。 そしてラスト…通い合った心が残したものには触れがたさがあるんだろうな…と感じられるところが良かったです。…
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クララ・シューマン 音楽家の伝記 はじめに読む1冊(萩谷由喜子)

帯に『10歳から読めるクラシック音楽入門書』とあり、大人になってからピアノにハマった私にもとっつきやすいと思い手に取りましたが、思っていたよりもかなりしっかりとした内容で読み応えがありました。 クララとロベルト、その残された功績から考えると出会うべくして出会った音楽家同士だと思うのですが、人としてはそうとも言い切れないものが本書から多…
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美しき愚かものたちのタブロー(原田マハ)

日置氏って実在の人物なのでしょうか? この物語の中では唯一不本意にタブローに人生を振り回された人物と思いました。 元軍人で、上司の指示には命を懸けてでも従うという悪しき日本魂故に一生を捧げてしまった彼が不憫でならなかったです。 読みどころがそこではないであろうということは重々承知ですが。 私財をなげうって美術館をつくろうとした松…
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砂漠のサイーダさん(常見藤代/文・写真)

大人絵本会のお題本。 エジプト砂漠に遊牧民として生活するサイーダさんのお話。 遊牧民て、団体移動すると思っていたのですが、サイーダさんはひとりきりで遊牧しているそうです。 連れは6、7頭のラクダ。 今は砂漠の降水量が減り草が生えなくなったことでほとんどの遊牧民が定住地で暮らしているとのこと。 生きることと生活がそのままイコール…
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渦 妹背山婦女庭訓魂結び(大島真寿美)

苦手な時代物、しかも全く興味のない人形浄瑠璃の話と言うことで序盤はなかなか進まず…。 後半の、半二が取り憑かれたように作品を描き始めるあたりからは俄然面白くなったのですが。 何かに夢中になるというのは儲け以前の問題であり、それが芸術の領域となれば尚更のことでしょう。 三輪が語り出した時には「何故この構成?」と思いましたが、現代にお…
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注意読本(五味太郎)

生きて行く上での注意事項がいっぱい。 そしてこの本で重要なのは恐らく、注意したことがいいことがいっぱい書いてあるけど、具体的にどう注意したらいいかは書いていないこと。 どう注意するかはその人の考えと工夫次第なことって割と多いものね。 でもそのどうしたいいのかの部分に生きる知恵がとっても反映されるって思うんですよね。 さーて、どう…
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落花(澤田瞳子)

舞台になっている時代が、生きるか死ぬか、明日も生きているか否か、という時代ということもあり、今と言う時代に通じるかどうかはさておき… 自分らしく生きるとか、自分の信じた道を行くということが、誰かの不幸の上に成り立つとしたらその誰かを不幸にすることも厭わないと言うのは読んでいて気持ちのいいものではないですね。 これが現代だったらもっと…
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バレエシューズ(ノエル・ストレトフィ―ルド/作・朽木祥/訳・金子恵/画)

物語の舞台は1920年代の初めから30年代半ばまでのロンドンとのこと。 外国のお話ということもあってか、全く古さを感じませんでした。 自分らしく生きる大切さ素晴らしさ。 貧困の中でも自分にできることを考え、時には我慢をし、時にはわがままを言い、助け合って生きて行くフォシル三姉妹と周囲の大人たちの姿には励ましをもらったような気がしま…
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せかいいちおおきなうち(レオ=レオニ・訳/谷川俊太)

最初は「哲学だなー」と思いました。 自分の目標を達成するために自分なりの努力と工夫で目的を達成するも、それが幸せにはつながらなかった。 という目標を持って生きることの中にある矛盾に哲学を感じたんですよね。 でも繰り返し読んでみると、おとうさんを始めかたつむり仲間は否定的。 いいじゃない、本人がそれでいいなら。誰にも迷惑かけてない…
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