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せかいいちおおきなうち(レオ=レオニ・訳/谷川俊太)

最初は「哲学だなー」と思いました。 自分の目標を達成するために自分なりの努力と工夫で目的を達成するも、それが幸せにはつながらなかった。 という目標を持って生きることの中にある矛盾に哲学を感じたんですよね。 でも繰り返し読んでみると、おとうさんを始めかたつむり仲間は否定的。 いいじゃない、本人がそれでいいなら。誰にも迷惑かけてない…
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バラとゆびわ(サッカレイ)

バラとゆびわが指すものはなんであるのかな、と考えました。 その人の努力や生まれつきとは違うところで、人生のふとした時に手に入れることのある魅力と言ったらいでしょうか。 一時的に金持ちになるとか、肩書のようなものとか。 手に入れることができてもあっけなく失うことがあるもの、と考えたらよいでしょうか。 バラやゆびわを手に入れることが…
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月白青船山(朽木祥)

鎌倉を舞台にした歴史ファンタジー。 生まれ変わり、じゃなくて名を受け継いできた者が謎解きをするというところが夢物語に終始しなくてある種の近さを感じました。 さらにファンタジーにとどまらず、主題に絡めて登場人物たちの抱えるものも描き込まれているところに登場人物たちへの愛と、それを通して現代の子供たちへの愛を感じたりもしました。 現代…
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ピアノの歴史(小倉貴久子)

ピアノが大好きだけど門外漢の私にとってはときめきがたくさん詰まった一冊でした。 付属のCDはいくつかのアルバムから集めたものですが、聴き比べにはとても良いと思いました。 ピアノって弦楽器なんだなー、としみじみ。 自分の電子ピアノがちょっと恨めしくなったりも。 説明部分は興味深くはあるのですが、まんま知識に出来るほどの素地はなく……
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第160回直木賞候補作についての個人的ランキング

第160回直木賞候補作についての個人的ランキング 第160回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 今村翔吾『童の神』(平成30年/2018年10月角川春樹事務所刊) https://50595192.at.webry.info/201905/article_2.html 垣根涼介『信長…
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信長の原理(垣根涼介)

正に信長の定理。 信長の行動原理が出来上がったエピソードが描かれ、その行動原理によって信長の認識や行動が生まれ、信長にまつわる歴史が出来上がっていったのだという筋運び。 人間らしい心のふり幅を見せながらも下に自分の付くものを蟻と同じ目線で見ている不安定さがなかなか興味深い。 科学知識のなさ故の不安を神仏への信心でカバーしていた時代…
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こんなこえがきこえてきました(佐藤雅彦+ユーフラテス)

大人絵本会のお題絵本。 かがくのとも2015年の6月号です。 みひらきいっぱいの渋谷駅前の雑踏の写真の中から聞こえてきた声と、それはどこから?という対話で進んでいく絵本です。 おそらく写真は合成。まあいろんなことが起きています。 ここに書かれている以外の会話も想像して楽しむ… はずが大人絵本会ではまあいろんなツッコミが…(…
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下町ロケット ゴースト(池井戸潤)

ネタバレ満載ですのでご注意を。 シリーズ3冊目ですが、ブレないですよね。 佃製作所の面々、素晴らしいです。 今回はどちらかと言うとトノさんと顧問弁護士ものがたりみたいな感じではありましたが。 続き…気になります。 いくらないいでもいいところで終わりすぎです。 訴訟問題が解決したのはスカッとしましたが、財前さんの農業発言と…
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熱帯(森見登美彦)

自分の人生は、実は誰かが書いている小説なのではないか、というテーマに書かれた小説はこれまでにもあったような? 人生は一通りではなく、パラレルワールドとして併存しているというのも決して珍しいテーマではないかと思います。 が、 「これを森見登美彦氏が描くとこうなるのかー」 と感嘆する内容でありました。 白石さんの一見「今それ?」な…
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童の神(今村翔吾)

お恥ずかしながら、なにしろ歴史に疎いもので…どこからどこまでが史実に基づいているのかとか、完全フィクションなのかとか分からないのですが… いつの時代も為政者は自分の下に人を作り虐げるのが大好きなようで… 福祉制度があってもそれを破たんさせるような改変が目論まれてばかりの昨今を思うと、この小説の舞台の時代からなんの進歩もないんだな…と…
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ベルリンは晴れているか(深緑野分)

過去数年の直木賞候補作を読んできた中に実際にあった戦争を扱った小説はいくつもありますが、それぞれに切り口があって読み応えのあるものが多いと感じています。 本作は推理小説風でありながら、戦争によって人々が翻弄される様が描かれており、途中いい意味でなんでアウグステがバーベルスベルクに向かっているのが何度も忘れてしまいました。 人間ドラマ…
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クルトフォルケンの神話(図子慧)

恐らく今から30年くらい前、雑誌コバルトで読んだのが初読み。 図子慧さんのデビュー作、といいますか、コバルトノベル大賞受賞作です。 当時のコバルトのカラーで言ったら異色だった記憶があるのですが、コバルトにどっぷり浸かっていた私には予想外の方向に卓越した作品でした。 今回、作者さんご本人に電子書籍で読めるというお話を伺い再読しました…
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桜守のはなし(佐野藤右衛門)

桜には守り人がいるんですね。 山の中などで自生している桜は別だとは思いますが… 日本人にとっては日々の生活に溶け込んでしまっている木であり花である桜ですが、当たり前すぎ故に知られていないことを教えてくれる絵本です。 実家の近くに桜の名所があったので、桜は子どもの頃から散歩がてら眺めるものでした。 お気に入りは小学校にあった桜で、…
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ぼくたちが越してきた日からそいつはそこにいた(R・レヴィーン

犬は…リアル犬?それとも何かを具象化したもの?例えば家族を家族として結び留めておくための何かとか?そして、そいつが欲しているものはなに?というかそいつに必要なものはなんなのだろうか?今あるあたり前は永遠のあたり前ではない。名前があるということは重要なことなのだろうか?重要なのは、名前そのものではなくて名前を呼ばれることとか名前を呼ぶ相手…
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宝島(真藤順丈)

沖縄と言う日本本土とは異なる歴史を持った土地?場所?国?(国家と言う意味ではなく)の第二次世界大戦戦後史。 個人的にはもっと疾走感が欲しかったろ頃ですが、その疾走感のなさこそが沖縄を表現するにふさわしいのかな、とも思いました。 個人的にはやや間延びしてしまって読みにくかったです。 それぞれが同じことを胸に異なる価値観で現実を受け入…
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暗いところで待ち合わせ(乙一)

中途失明者のミチルの身近なところで起こった事件が彼女の生活にガッツリと噛んでいく流れで物語は進みます。 後半を過ぎたあたり、伏線がどんどんつながってパタパタとラストに流れていく感じが良かったです。 読み終えて、タイトルがいいな、と思いました。 本来の意味はどうなのかは分かりませんが、待ち合わせ、という言葉にべったりした感じがなくて…
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けっこんしようよ(新沢としひこ・作/今井弓子/絵)

人それぞれ、いろんな生き方があっていいよね、というお話。 最近の絵本なのかと思ったら、1990年の発行。 この絵本を読んで、恐らく多くの人が「子供の考えることってかわいいわね」って思い 、そう思った人のうちの何割かが、大人が同じことをいうと「キモイ」とけ、それに類することを思うんでしょうね。 それには、子供の発言を真に受けてない…
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ようちゃんの夜(前川梓)

途中ちょっと間延びしてしまって読み終えるのに時間がかかってしまったけど、最後の最後で腑に落ちて涙が浮かんできた。 少なくとも自分にとっての高校時代は、人間関係と言う面から見るなら、一番恥ずかしい時期だったと思っている。 自分が何者なのかどこへ行くべきなのか、誰と会話をすべきなのか、何を寄る辺とするべきなのか、そしてこれからどう変わっ…
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還暦探偵(藤田宜永)

6つのお話からなる短編集 この手の男と女の話は読んでていやーな気持ちになることが多いのですが、藤田作品だと全く平気! 今回も安心して読み始めたのですが、はやり心配無用でした。 『喧嘩の履歴』 女性が微妙に強い感じ…(笑) 女性が強く描かれてる男性作家さんの作品って、どこかに皮肉というか揶揄というか、そいういうものがこめられてい…
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再読・みどりのゆび(モーリス・ドリュオン・作/安東次男・訳)と牛田智大さん

※注意※読書感想とはちょっと違った感想です※注意※ ピアニスト牛田智大さんのファン歴わずか1年4か月の私。 牛田さんの演奏そのもの以外を知るようになったら、この物語のチトを思い出すようになり再読。 もちろん違うところはいっぱいあります。 でもこういうお話って比喩なので、心が寄りそえると理解が深まるし、心が寄り添えればいいのだ…
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じっと手を見る(窪美澄)

全体に漂う怠惰な諦念。 完全に諦めてしまった人と諦めてきれずにいる人。 行動に起こす人、流される人。 様々な人たちがそこにいて、生まれて来た以上そこで生きている。 『そのなかにある、みずうみ』語り、日奈 『森のゼラチン』語り、海斗 『水曜の夜のサバラン』語り、畑中 『暗れ惑う虹彩』語り、日奈 『柘榴のメルクマール』語り、宮澤 『じっと手…
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ちいさなりすのエメラルド(そのだえり)

次作を先に読んでしまったのですが、エメラルドってとってもおしゃまさんですよね。 だけどやっぱり小さい子、この日まできっと、お話の続きがどうなってるのかよりも、寝る前にこのお話を読んでもらうことの方が大事なことだったんですね。 さて、こぶたさんたちに続きを読んであげるのはいつになるのかなぁ。 この日もなんだかんだ寝ちゃいそうですよね…
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静かにしなさい、でないと(朝倉かすみ)

私には、登場人物の気持ちも考え方も理解できず、でした。なんとなく分かる、という感覚もなければ、なるほどね、というような分からないけどそうなんだ?という気持ちすら浮かばず…。 『内海さんの経験』『どう考えても火男』『静かにしなさい』『いつぞや、中華飯店で』『素晴らしいわたしたち』『やっこさんがいっぱい』『ちがいますか』 いつもなら一つ…
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エメラルドのさがしもの(そのだえり)

大人絵本会のお題本。一読目はエメラルドとガーネットの関係に気が散ってしまって集中できず。 さらに、最初の会話で構ってほしい娘と家事に忙しくて構ってあげられない母親の会話からそっち方面の絵本なのかな?と推測してしまったので続きで「あれれ?」となり… 二回目は絵の丁寧さが素敵だなぁ、と感じ、絵を楽しみまくりました。 デティールがすごい…
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エリカ 奇跡のいのち(ルース・バンダー・ジー/文・ロベルト・インノチェンティ/絵・柳田邦夫/訳)

読書を趣味としていると、戦争を扱った物語によく出会う。 ナチスが出てくる物語も少なくない。 なので、ユダヤ人大量殺戮については、大きな局面から捉えた物語を読む機会は割とある。 そんな中、この絵本は奇跡的に助かったある女性の人生をコンパクトにまとめた物語である。 コンパクトではあるが、生き延びた女性が自分の命が助かったことへの思い…
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ファーストラヴ(島本理生)

主要登場人物のみんながそれぞれに抱えている闇を感じさせる物語でした。 がっつり描かれている環菜、由紀、迦葉をはじめ、恐らく我聞も…。 だって、大きな夢を諦めてまで一人の女を選んで貫き通すって尋常じゃないと思うのですが…(深読みしすぎ?) こういう心理物は大抵読んでいるとしんどくなります。 そしてだいたいどこかでボロボロ泣きます。…
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ピアノ調律師(M.B.ゴフスタイン・作/末盛千枝子・訳)

自分がなりたいものになる。 例え自分を愛してくれている家族に反対されても。 結果的に、周囲の人の愛もあってピアノ調律師の道に進めることになったデビーに「よかったね」という思いはあるけれど、デビーの育ての親でありおじいさんであるルーベン・ワインストックが何故デビーがピアニストになることに固執したのか気になってしまって…。 ワインスト…
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宇喜多の楽土(木下昌輝)

宇喜多秀家の考え方、格好いいなあと思いました。 この時代を生きた人としてはどうなんだろう…とも思いますが。 いや、今の時代に生きてても行きづらいタイプか。 豪姫の存在がこれまた素敵でした。 秀吉って何考えてるんだか分からない酷い人だな、と思うことが多いのですが、この二人を結び合わせたのは上出来だな(笑)なんて思いました。 歴史…
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ゴールディのお人形(ゴフスタイン/作・末盛千枝子/訳)

自分が価値を感じたものを、まるで無価値のように言われると悲しくなる。それが近しい人であれば尚更。 でも自分の『好き』は誰に何と言われても『好き』と言いたい。価値観というものに寄り添ってくれる素敵な絵本だと思 いました。 自分の好きが誰かの幸せになったら最高ですね。 自分の『好き』に迷ったときにはこの絵本を読もう…。 ゴールディ…
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傍流の記者(本城雅人)

なんか…独特の世界ですよね。 一つの王国、というような。 読み切ってみると、最終的に北川が陰の支配者?という印象。 出世って、本人の技量も然ることながら、人との関係と時の運が大きく左右するんだなあ、としみじみ。 興味のない世界にしては退屈せずに読み切ったので魅力的な人と文で描かれていたのだとは思いますが、いかんせん興味がない業界…
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