テーマ:児童文学

月白青船山(朽木祥)

鎌倉を舞台にした歴史ファンタジー。 生まれ変わり、じゃなくて名を受け継いできた者が謎解きをするというところが夢物語に終始しなくてある種の近さを感じました。 さらにファンタジーにとどまらず、主題に絡めて登場人物たちの抱えるものも描き込まれているところに登場人物たちへの愛と、それを通して現代の子供たちへの愛を感じたりもしました。 現代…
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14歳のノクターン(さとうまきこ)

なんと主人公が母と同じ年。 とは言っても田舎のお金持ちではない家でしたけど。 読み始めていろいろ思い出しました。 そうそう、私が中学生の時に制服のままダラダラしてたら言われましたよ。 母が中学生の頃は身なりにそれはもう気を使ったものだと。 ペチコートの話も聞きました。 当時の大流行だったようですね。 母もダブルで使っていた…
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三びき荒野を行く(シーラ・バーンフォード/原作・山本まつよ・訳)

タイトルは失念したけれど、子供の頃に、愛犬が飼い主を求めて旅をするというドラマを観たことを思い出しました。 モデルはこの物語なのでしょうか? それとも動物が飼い主の下へ旅するという物語はもっと前からあるのでしょうか? それとも元になった実話があるとか? いずれにせよ、舞台は荒野。 人間に飼いならされた二匹の犬と一匹の猫が野生の…
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ストロベリー・ブルー(香坂直/著)

中1の娘のお勧めの一冊。 キラキラ光るプリズムのような青春がつまってました。 ドラマっぽすぎず、本当にそこらへんの中学生が過ごしていそうな感じがよかったです。 良くも悪くも登場人物がみんな自分に正直。 でも自分の中学時代を自分のことだけでなくパノラマで振り返ってみると、こんなにキラキラしてなくて、傷だらけのばっちいガラス窓のよう…
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きみの友だち(重松清/著)

今まで読んだ重松清さんの作品はどうもお説教臭いような優等生的な感じがしてあんまり好きじゃなかったのですが、これはかなり引き込まれました。 思春期の閉塞感を描いた作品はいくつも読んできましたが、この物語も思春期の大変さがよくでているなあ、と思いました。 物語は『きみ』と語りかける形で進んでいくのですが、描かれている世代、テーマなどから…
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夕暮れのマグノリア(安東みきえ/著)

思春期の息苦しさってこんなふうにファンタジーをからめて表現できるんですね。 ちょっと優しくちょっとそらおそろしい物語。 大きな事件やドラマはないけど、ふとした心の隙間や考えや時間のエアポケットにすべりこむような不思議な出来事たち。 もうずっと昔に過ぎ去ってしまった、あの年頃の不安定な気持ちが呼び覚まされました。 夕暮れのマグ…
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地をはう風のように(高橋秀雄/作・森英二郎/画)

昭和の、日本がまだ裕福でなかった時代、地域、人たちのお話。 「どうせおれなんか」と常に思いつつ今ある生活を一生懸命に行きるコウゾウ。 不屈という言葉がぴったりくると思いました。 彼のような人間がこの後の日本を支え、その結果日本経済はめざましい発展を遂げたのだろうなあ、と思いました。 戦後、諸外国が驚くほどのバイタリティを見せた日…
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夜の子どもたち(芝田勝茂/著・小林敏也/画)

一言でいうなら難しかったです。 というより、読みどころが分からなかったと言ったほうが的確かも。 夜の象徴するものや、子どもたちの心にあるものなどが最後まで私には分からず… 自分の読解力がないのがお恥ずかしいです。 そんな状態で思ったことだけをつらつらと並べると… 物語の「結」の部分を読むまでは、統制された社会に無自覚に感じてい…
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ビーバー族のしるし(エリザベス・ジョージ・スピア/作・こだまともこ/訳)

2010年度の中学生向けの読書感想コンクールの課題図書。 1768年のアメリカの開拓地を舞台にした、13歳の少年の人生の冒険の物語です。 この年号を聞いて、すぐに当時のアメリカの状況にピンと来る中学生がいかほどいるのか?とまず思いました。 一番印象に残ったのは、『ロビンソン・クルーソー』がいかに白人目線の一方的な物語であるの…
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シロクマ号となぞの鳥(アーサー・ランサム/作・神宮輝夫/訳)

舞台はスコットランド沖の島。時代は1960年代頃かな? シロクマ号という水先案内船の乗組員が、ある鳥を珍しい場所で発見するのですが、ちょっとした思い違いから卵コレクターにその存在を教えてしまいます。 その後、現地の人たちの誤解をうけたり(その後理解してもらえますが)しながら、その鳥と卵を守るために奔走するというお話です。 子…
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13ヵ月と13週と13日と満月の夜(アレックス・シアラー/著・金原瑞人/訳)

少女たちがそれぞれ、自分が老婆になってしまったこと知ったときの拒絶反応が胸に痛かったです。 たしかにショックだとは思うけど…老いるってそんなに情けないことなの?と悲しく思うのと同時、自分の中にある、老いることへの恐怖と拒絶を正面切って指摘されたみたいで、少なからずショックでした。 相手の立場になって考える、とうことはとても大…
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夏の庭―The Friends―(湯本香樹実/作)

物語の始まりのきっかけからして、行き着く先は見えてるんだけど…泣けました。 登場人物がちゃんと呼吸してる作品って、読者をそっちがわに引っ張る力にあふれてますよね。 人の死を使った物語はそれこそゴマンとあるけれど、こんなに死を真っ直ぐ捕らえた作品はほとんどないのでは?と思いました。 ここに出てくる3少年よりもっとずっと大人にな…
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風の靴(朽木祥/著)

この本を手にしてぱらぱらっと見たときは正直あまりそそられませんでした。 『ヨット』『家出』というキーワードから、現代日本を舞台に、そこに住む子供を主人公に面白い話なん作り出せるのだろうか?と思ってしまったからです。 けどそれは誤りでした。 ここに出てくる少年少女は、きちんと自分たちの足で地を踏み、自分たちの手でつかみ、自分たちの言…
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石森延男児童文学全集10バンのみやげ話(石森延男/著)

バンという人物が、ヨーロッパを中心に16カ国を150日かけて旅をしたお話です。 時代は、おそらく1960年頃と思われます。 いろんな文章のスタイルがとられているのですが、その技法によって、各国の様子がまるで現地にいるように伝わってきます。 ですが旅行記ではなく、タイトルにあるようにまさに『みやげばなし』です。 細かく語ろうとする…
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チョコレート・アンダーグラウンド(アレックス・シアラー/著・金原瑞人/訳)

風刺ですね。もっと政治に興味を向けよ、という。 今の日本にぴったり、と思ったら英国産なんですよね。 政治に対する「どうせ」感が国民の間に蔓延している国は少なくないのかも知れません。 お金儲けのためじゃなく、だって食べたいんだもん、という理由で密造を始めちゃうところが結構好き。 小説のなので、ご都合主義的な展開もあるけれど…
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フレディ5―ハムスターのタイムトラベル大冒険(ディートロフ・ライヒエ/作・佐々木田鶴子/訳)

ハムスターのフレディシリーズの最終巻です。 頼まれごとを果たすため、タイムとラベルで過去へととんだフレディとその仲間たち。 そしてそのたびの後、フレディが自分の人生のために選んだ道とは? ハムスターにとっての幸せってなんだろう? ケージで飼われているハムスターに野生ってどのくらい残ってるのかなあ? あんまり期待しない…
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フレディ4―ハムスターとゆうれいの大決戦(デュートロフ・ライヒエ/作・佐々木田鶴子/訳)

ハムスターのフレディのお話も4作目。 今回出てくるフレディたち以外の動物はうさぎです。 そして、戦う相手はなんとゆうれいです。 フレディが書いたお話のせいで、恨みを持ったゆうれいが復讐しようとします。 けどフレディたちの力で回避します。 あのお話のラストって、古い本の記録にあったもなのかな?それともフレディの創作なの…
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フレディ・3 ハムスター救出大作戦(ディートロフ ライヒェ/著・佐々木 田鶴子/訳)

賢いハムスター・フレディが今回も大活躍。 野生のハムスターたちを救います。 種類や生活環境の異なる動物たちが力を合わせたり話し合いをする様は微笑ましくもあり心強くもあります。 実際はこんなことないって分かってても、同じ人間でありながら争いの絶えない人間って悲しい生き物だなあって思いました。 フレディ〈3〉ハムスター救出…
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はてしない物語(ミヒャエル・エンデ/著・上田而子・佐藤真理子/訳)

これは正に本のための物語。 他人の作った映像で見ちゃダメです。 自分だけの力でファンタージエンに行かないと楽しさも意味も半減だと思います。 訳された上田而子さんと佐藤真理子さんの日本語も素晴らしいです。 大きく分けて、本のこちら側にバスチアンがいるのが前半、あちら側に行ってからが後半、と分けられると思うのですが、前半のラス…
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モモ(ミヒャエル・エンデ/作・大島かおり/訳)

有名な本なので、タイトル及び漠然とした内容は知るともなく知っていました。 読みたいな~とは思ってはいたのですが、お芝居で見てしまったことによる満足感もあり、長いこと先延ばしにしていました。 ステキなお話です。 時計の刻む時間とは違った心が感じる時間のこと、勇気、希望、悲しみ、いろんなものが詰まっています。 初版は19…
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少年の海(吉田とし/著)

物語が始まるや否や差し迫った緊迫感に襲われ、ページをめくる手を止められなくなりました。 背景は昭和35年、韓国と国交がなく李ラインが存在してた時代。 危険と知りつつも生活のために漁にでなければならなかった部落人々と、中学生でありながら、やはり生活のため漁に出なければならなかった主人公の少年が乗った漁船が、李ライン上で韓国の警備艇に拿…
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飛ぶ教室 (ケストナー少年文学全集 (4))(エーリヒ・ケストナー・著/高橋健二・訳)

『授業が現地検証になる』 というフレーズが出てきますが、人生って現地検証学習の積み重ねなんじゃないかな。 授業だけでは学べないことを寮生活の中で学んでいく子供たちの姿がとてもよく描かれています。 子供たちの人生と言う教室はまだあちこちを飛び続けることでしょう。 少年たちの行く末に幸多かれ!
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家出―12歳の夏 (文研じゅべにーる)(M.D.バウアー・作/平賀悦子・訳/こさかしげる・絵)

中学校一年生の時の夏休み読書感想文の課題図書です。 というと、歳がばればれですね。(笑) 当時これを読んだ時は、読むことは苦痛だし、読んでもなにも感じなくて感想文を書くのにひどく困りました。 が、今回読んでみて… すごく面白かったです。 中学生の時は、時代背景も舞台になった土地に対する知識に乏しくて、読んでも…
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たそかれ 不知の物語(朽木祥・著)

別れというものは突然やって来て、残された者に後悔と悲しみを置いていく。 そして悲しみが癒えかけた頃、「忘れかけているのではないか。忘れてはいけないのに」と言う呵責の念に囚われる。 悲しみが癒えることと忘却は全く同じではないし、忘却は罪ではないのに…。 司も不知も過去をさまよったままその場所にとどまってしまった。 不知が自…
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かはたれ―散在ガ池の河童猫(朽木祥・著)

ひょんなことからこの本のことを知り、図書館で借りてきました。 後半、本を汚さないようにするのが大変でした。 久しぶりに本を読んで大粒の涙をたくさん流してしまいました。 八寸の寂しい姿から物語は始まるのですが、猫になった八寸と麻が出会った辺りからだんだん愉快なエピソードが出てきて笑いを誘われました。 そしてやがて、この…
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ドーム郡物語(芝田勝茂・著)

ほんの少し前、ひょんなことからこの本のことを知り、図書館で借りて読みました。続編の「虹への旅」と「うその種真実の種」も一緒に借りてきたのですが、三冊とも厚みがありそれだけでも読み応えがあったのですが、内容はそれ以上の読み応えがありました。児童文学に分類されていますが、大人が愉しむにも十分すぎるほどのテーマの深さを感じました。うちの子は今…
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