務川慧悟ピアノコンサート≪追加公演≫@美竹清花さろん8/12(月)

公演情報が出たときは予定が立てられず見送ったのですが、急遽キャンセルよる空席のご案内を頂き、ちょっと迷って行って来ました。
迷った理由はただひとつ。仕事が夜勤明けの日であったこと。
帰宅後4時間睡眠で起きられるのか、ちゃんと意識を保って聴くことができるのか…
結果はどちらも見事なまでに杞憂だったのですが。

今回の公演は、プログラムが当日まで明かされないと言うことで予習なし。
分かってたとしても急だったのでどのみちできなかったとは思うのですが。
なんせピアノが大好きなだけで決して詳しくはないものですから、予習が必要なことが多いのです。
でもそれも杞憂でした。
プログラムが知っている曲ばかりだった、と言うことではなく、耳慣れない曲もすとんと心に落ちたという意味で。

まずはさろんの方のお話から。
務川さんが美竹さろんで演奏するいきさつと今年が3回目ということや真夏である理由など。
中でも興味深かったのは、今回『あらかじめ演奏する曲を決めないでその時弾きたいと思った曲を演奏する』に至った経緯と、実際にプログラムが決まったのが11日(っていってたはず)の午前中だったということ。
11日も18時から公演があったはずなのでそれはなんとも、本当に『今』弾きたい曲ではないですか。

そしてプログラムを紹介、説明してからの演奏が始まりました。
前半は前日とは異なるプログラム、後半は昨日と同じとのこと。

【ハイドン:アンダンテと変奏ヘ短調Hob.ⅩⅦ-6】

おお、務川さんのハイドン!
この曲、先日リサイタルにお伺いしたチャクムルさんのデビューアルバムに収録されていて、ここ数日ヘビロテしてたので図らずも予習になっていました。
凛とした響きにのっけから引き込まれました。
そして切ない響きも相まって…心を持っていかれるとはこのこと。

【リスト:詩的で宗教的な調べ第7曲「葬送、1849年10月」】
前曲からの流れを汲んでのこの曲を選ばれたとのこと。
情熱的なような、でもどこかすっと冷めているような…
目が離せないというか耳が逸らせずに聴き入っていました。

【ブラームス:4つの小品Op.119】

こちらは先日大倉山でも演奏されていました。
本日のお話では「老いてから演奏したい」とのことでした。
今でも素敵ですが、1年後2年後3年後、そしてずーっと先、変わっていくであろう演奏を聴き続けたいと思いました。
務川さんのブラームス、きっとどんどん素敵になると思っています。
今の演奏からも大人の悲哀や艶っぽさを感じる私ですが、これから先それがどんどん色濃くくっきりとして言ったらもうメロメロになるんじゃないかと思います。

そう言えば、「シリアスな曲ばかり」「自分で曲を選ぶと暗い曲ばかりになりがち」でもそれが自分だから、みたいなことをおっしゃってました。

【20分休憩】

【ショパン:12の練習曲Op.10】

大倉山でのアンコールでがっつりノックアウトされたショパンの練習曲Op.10-1がこんなに早くまたしても聴けるとは…
しかも12曲全部。
こちらはブラームスとは反対に今のうちに弾いておきたいとお話されていました。
ひとつひとつ独立した曲なのに大きなひとつの物語が展開するような印象。
あくまでも私が思っていることなのですが、ショパンって割と演奏する方の演奏カラーが強く出がちなのでは?
それがショパンの曲を聴く際の魅力のひとつなのかな?とも思うのですが、なんて言うか、いい意味で押してくる感じがなく、務川さんのショパン…囚われました。
いつか他の曲も是非お聴きしたいです。(切望)

【ショパン:バラード第4番ヘ短調Op.52】

今回のプログラムで唯一事前に明かされていた曲です。
この曲はYouTubeにもアップされているのですが、やはり生演奏は違います。
というか、務川さんの演奏は生で聴くべきだと私は思っています。
もちろんメディア越しでも素敵なのですが、伝わってくるものの総量が違う感じがします。
ショパンのバラードは好んでよく聴くのですが、こんなに心に沁みたことは今までありませんでした。
また聴けるかな、聴かせて頂きたいです。

アンコール

【ショパン:練習曲Op.25-1「エオリアンハープ」】

務川さんのショパンを満喫して心いっぱいの私に追い打ちをかけるようにさらにアンコールでショパン。
美しい音が次々に溢れ出てきて…本当、すとんと胸に落ちる響き。

【モーツァルト:ピアノソナタ第9番よりK.311第2楽章】

なんとモーツァルトまで聴かせて頂けるという幸運。
エオリアンハープからの流れでの選曲?
プログラム前半とは対照的な流れ。
贅沢すぎるアンコールに感謝です。

【ドビュッシー:前奏曲集第2巻より「花火」】

数回聴かせて頂いている曲。
格好いいんですよね、務川さんの花火。めくるめく感じ。

【ドビュッシー:前奏曲集第2巻より「風変わりなラヴィーヌ将軍」】

アンコール3曲終えてご挨拶に出ていらしたとき、もうお終いだろうな、と思っていたところにまさかの着席。
小さなどよめきが起こりました。
私も心の中で「えーいいのー?ありなのー?」って思ってました。
この曲も数回聴かせて頂いてます。
私のなかではもうすっかり務川さんの演奏が主軸なので他の方の動画などで聴くと違和感を抱いてしまいます…

浜コンの配信でお聴きしてから「必ずリサイタルに行こう」と思い実際に伺えたのが約1か月前の大倉山。
浜コンの入賞者披露演奏会にも行ったのですが、やはりリサイタルでお聴きしたいと思い続け、念願が叶ったらそこからもうすっかり虜に。
務川さんの創りあげる空間と演奏にすっかり捕まってしまいました。
今回、美竹さろんに伺えたことはかなりの幸運だったと思っています。

素敵な演奏とお時間をありがとうございました。
また次の機会を得られることを心待ちにしています。

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