ベルリンは晴れているか(深緑野分)

過去数年の直木賞候補作を読んできた中に実際にあった戦争を扱った小説はいくつもありますが、それぞれに切り口があって読み応えのあるものが多いと感じています。
本作は推理小説風でありながら、戦争によって人々が翻弄される様が描かれており、途中いい意味でなんでアウグステがバーベルスベルクに向かっているのが何度も忘れてしまいました。
人間ドラマが強烈で…
戦争と言うのは人間のアイデンティティを崩壊させ、それは戦後もずっと引きずるのだということを痛いほど感じる作品だと思いました。
自分の中の正しさを捻じ曲げられ、さらに正義を覆されたら人間の精神なんてあっけなく崩壊するんだな、と…
命を奪う奪われることが語られがちな戦争ですが、人として生きる道を奪いその過去を引きずったまま生きさせる戦争というものは本当に罪深く、起きてはいけないことなんだと痛いほど心に沁みました。

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