牛田智大さん@浜松国際ピアノコンクール第一次予選

バリバリの素人がコンテスタントの演奏にあれこれ言うのってどうよ…

って思って、特にブログに書くつもりはなかったんだけど、自分の感じたことの記録という意味で、むしろブログに書き留める方がいいのではないかと思って書き始めました。

不規則フルタイムの仕事と家事もしてますので、全部を聴くというのは不可能なので、そもそも浜松国際コンクールに出場されている方々の演奏に興味を持つきっかけになった、大好きな牛田智大さんの演奏について思ったこと感じたことをつらつらと書き留めます。

牛田智大さんの演奏は2日目のお昼前。
ラッキーなことに出勤前にリアルタイムで聴くことができました。

牛田さんの今回の選曲に関しては、福島市音楽堂でのリサイタルの時にしてくださったお話と、第一次予選の前日のインスタグラムのメッセージから、故中村紘子先生に捧げる内容であることが分かっていました。

牛田さんの、中村紘子先生への思いは、私がここで要約して特記すべきことではないと思うので差し控えますが、どちらも思い出すと心がきゅっとなります。

要点だけ言うのなら、中村紘子先生の前で演奏した最後の曲、演奏する予定であった曲であり、体調不良できちんと演奏できなかった曲、それが、今回のコンクールの第一次予選で演奏されたプロコフィエフの『戦争ソナタ』と、第二次予選で演奏予定のラフマニノフの『ピアノソナタ第2番』なのです。

第一次予選のステージに現れた牛田さんの姿を見たときに、福島で語ってくれた中村紘子先生の思いや、前日にインスタグラムで伝えてくれたこれからの自分についての言葉の数々が一気に心に押し寄せてきて、この時点ですでに涙がうるうるしてしまいました。

第一次予選の演奏を聴いて私が思ったのは…
「第三楽章をかなりゆっくり演奏している。これにはどんな意味があるのか?」ということでした。
曲の解釈が変わる、変える、演奏が変わる、変える、というのはどういうことなんだろう?と、ピアノ初心者は素朴に考えました。
もちろん、考えても分からないままなのですが…
唯一思い至ったのは、「もしかするとこれが、牛田さんがインスタで言っていた『演奏の質を高めていくための方向性への実感』につながるのかな?」ということ。

第三楽章の中でも特にラストは、約3年前の録音では一息に駆け抜けるような勢いがあったのに、今回はかなり含みを持たせた演奏で…
その分、一音一音に込められた重み?を感じました。
過去録音の演奏は、音が描くラインが素晴らしいと思ったけど、今回の演奏は一音一音に厚みが加わって味わい深くなっていると思いました。

好みで言ってしまえば、一気に駆け抜けるほうが好きなのですが、でも録音の方は、一気に駆け抜けるあまりにちょっとガチャガチャっとした印象があったので、今回のコンクールでの演奏はそれがなくて、ないのもいいなあ、と思いました。
欲を言ってしまうと、ガチャガチャした印象がなくてもっとアップテンポだったらもっともっと!さらに心を奪われていたかも?
素人がグダグダとエラそうにすみません。

あと、演奏そのもの以外で思ったことを。
かなり汗をかきながら演奏されていました。
途中から、拭った汗で右手の甲が光っていたのが気になりました。
そして演奏後の表情がほんの一瞬ですが…今まで見たことのない表情でちょっと驚きました。
下世話な言い方ですが、なんか「畜生!」って感じで、悔しさがあふれているように見えました。
※読み返してちょっと大げさだったかな、と思いましたがこのままにしておきます。
 自分のやきもきした気持ちも反映しちゃったんだな、ってことで。

牛田さんの納得できる演奏ができますように。
今回のコンクール出場にあたり、私を含め、多くのファンが願っていたことだと思います。

納得できる演奏じゃなかったのかな…
不安と悲しみがぶわっと広がった瞬間でした。

案の定、演奏後の中日新聞のインタビューで「満足いく演奏ができなかった」とコメントされていました。
でも「(次に向けて)準備する」ともお話されていて、前向きな言葉にちょっとホッとしました。

さて、第一次予選の発表は11月13日の19時とのこと。
今、私がこのブログを書いているのが11月13日の午前なので、おおよそ半日後には結果が出ているわけです。
正直、コンクールの審査に於いて何を良しとして不可とするか全く分かりません。
我が事のようにドキドキしています。

結果が出たら、また追記します。

※追記

19時より第一次予選通過者の発表があり、無事に牛田智大さんは通過しました。
きっと通過されるだろうと信じてはいましたが、やっぱり名前を呼ばれるのを聞くまでは我が事のように心臓バクバクでした。

改めまして、第一次予選通過、おめでとうございます!
これでまずは浜松のステージでラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番を中村紘子先生に捧げられますね。
そして、大事に予選でご自身が納得のできる演奏をされることができますように。

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