サラバ!(上・下)(西加奈子)

(上巻の感想)
なんだかよく分からないまま上巻を読み終えました。
つまらなくはないけど面白いとも言い難い、放っておいたらずっと放っておけちゃうんだけどでも読みだすと止まらない変な魅力と言うかなんというか…。
ハチャメチャな家族は親戚や知人や友人たちの中で、淡々と自分の生き方を見つめて冷静にセレクトしていく歩くんの人生物語がどこに落ちるのか興味が持たれます。
がっかりしないといいけど…
(下巻の感想)
妙な魅力にひかれて読み切った上巻でしたが、下巻は、矢田のおばちゃんが亡くなったあたりから一気読みでした。
貴子に嫉妬する歩を見てから自分の中に腑に落ちるものを感じたのが引き金となり、「ああ歩は思うがままに生きる姉が羨ましくて嫌い続けてきたんだな。嫌うことのエネルギーを生きるエネルギーに換えてきたんだな」と理解しました(その理解があっているかどうかはここでは問題ではない)。
姉や母のようになれない自分を、姉や母のようになってたまるかという感情に置き換えることによって自分を保ってきたんでしょうね。
でもそんな自分よりも姉が愛されてるとはっきり見せつけられた時から始まった歩の中の変化は、変な言い方ですが見ものでした。
人に愛されるために自分を作ったって愛されないこともあるなら、本当の自分で嫌われた方がまし。
そう思えちゃった方が人生って楽なんですよね。
少なくとも私は楽になりました。
いいお話でした。
矢田のおばちゃんの葬式の辺りから涙ポロポロでした。
お父さんとお母さんのエピソードも、エピソード的に無理がなく、むしろ納得できるものでした。
上巻を読み切った時、あまりに隠された部分が多くてガッカリ結末だったら…って危惧したけど完全な杞憂に終わりました。
読んでよかったです。

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