夢違(恩田陸/著)

私の感覚でいうと恩田作品らしい作品でした。(推定の『らしい』ではなくそれらしい感じがするという意味の『らしい』です)
一言で言うならリアルファンタジー?
すごくありそうで今はないけれど、もしかすると近未来にはあるかも、という設定と、幽霊と言う古めかしいアイテムがあいまってうまく怖さを漂わせていると思います。
恩田作品の定番であるラストの曖昧さが、読後にも薄ら寒さを継続させる効果を生んでいると感じ、このような終わり方に時々肩透かしを食うのに比べたら抜群にいいラストでした。
古藤結衣子が見たかった夢は、例えそれが人々の役に経つことがあったとしても予知夢ではなく、一人の女性としての幸せだったのでしょうね。
でももっと望んでいたのは、幸せな現実だったと思います。
せめて夢の中ででも幸せを感じたいという彼女の気持ちに触れた気がして、ラスト数行で涙がうるうるしてしまいました。
でもあれは夢なのか現実なのか書かれていないんですよね。
それは作者と読者のみが知るのかもしれません。

夢違
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-11-11
恩田 陸

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夢違/恩田陸
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著者恩田陸(著)出版社角川書店発行年月2011年11月ISBN9784041100608ページ数49


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