絶海―鳥羽の島々(濱口弥生/文・森武史/撮影)

三重の地方紙NAGIに連載されていたものを再編集して一冊にまとめたものです。
海を生活の糧にしている人たちがいることは机上では分かりきっていたことなのに、驚きというか発見というか、そんなものがありました。
嫁に行く、という言葉の意味あいは変質し、言葉そのものも死語になろうとしている時代に、嫁が職業の一つとして立派に成り立っている土地があるんだな、と改めて思いました。
自分が生まれ育った土地に比べ、今住んでいる土地はまだまだ因習が残っている地域と感じていましたが、比べ物にならないと思いました。
文化的に言えば、ずっと残って欲しい風土であると思う反面、新しい文化に洗われることなく残っていくというのは難しいことなんだろうな、とも思いました。
おそらく、かつての日本人はみなこうして生きていたんだと気づくと同時に、なんて躍動的で生物的な命を生きているんだろうと感じると同時に、なんて自分は機械的に生きているんだろうと思いました。
どの生き方がいいとは一概には言えないと思うけど、忘れちゃいけないことや時々でも思い出さなきゃいけないことって世の中にはあるんだと痛感した一冊です。
この本との出会いにありがとう。

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