森に眠る魚(角田光代/著)

実際の事件、その中でもつい最近のものをモチーフにした小説って他にもたくさんありますが、どうも、当事者たちの心理を勝手に憶測してでっち上げてるような気がしてしまって…
けど、作者に筆力があると、一つのドラマとしてみることができるから不思議です。
ちなみに、過去に『空飛ぶタイヤ』で同じ感覚を味わいました。

登場人物の誰もに共感を抱かせられ、且つ嫌悪感を持たせられました。
各所に、母になってから感じたことが活字となってありました。
母親って、どうも子供をもう一人の自分として捉えがちなんですよね。
自分が辿ってきた道を歩んでほしい、自分が苦しんだことには遭遇してほしくない。
そう思うのを通り越し、自分の思うような人生を歩ませたい、子供に自分が体験した苦しみを与えたくない、そう思いつめた結果が過剰な教育戦争やママ友と呼ばれるものとの関係なのではないかと思います。
この小説は決して大団円には終わらず、むしろ新しい混沌が続いている様子で終わります。

子供のために一生懸命になる。
それを間違いだと思いたくない。
間違いだと言われたくない。
そのために子供に間違いを許さない。
間違ってもいいのだと、子供にも自分にも言える親になりたいと思いました。
けど、それを行き過ぎちゃうと、自分のやったことを何でもかんでも正当化する人間になってしまうので要注意ですね。
と、これはまた全く別の話でした。失礼。

森に眠る魚
双葉社
角田 光代

ユーザレビュー:
どうでしょう。。。。 ...
女特有の心理ホラー女 ...
男にとってやや難解な ...
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著者:角田光代出版社:双葉社サイズ:単行本ページ数:365p発行年月:2008年12月この著者の新着


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