幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC(森博嗣/著)

現代人は、自分は大丈夫、とう過信の上に生きている。
そう常々思ってはいましたが、この本を読んで、それは進んだ科学に囲まれた世界に生まれ育った故なのだと思い至りました。
確かに、科学が進むまでは、人間が相対するものは自然であり、その全体を理解出来ないが故に時には抗い時には淘汰されてきました。
それが、科学や文明が進んだ結果、その科学を基にして人間が創り上げた物がいつしか人間に相対するものになり、自然を理解したという驕りが過信を生んだのではないかと思います。
天才も人災も予想外のはずがないのに。
(あう、知識も語彙も乏しすぎてうまく表現できない。。。)
『繰り返されているのに、「突然」と表現される自然現象。予期されているのにもかかわらず、「予想外」と表現される人災』
ここの部分で読む手が思わず止まりました。
トリックもよいのですが、こういう部分にぐっときますね。森作品は。
というかむしろ、トリックよりもその陰にかくされた事柄や登場人物の成長を面白いと感じます。
あと、この一文も気に入りました。
『ある個人の思考が、別の人間に伝達する一瞬こそ「奇跡の脱出」、ミラクル・エスケープに他ならない。』
今後おそらく、誰かと会話をして意思の疎通がはかれなかった時、心の中でひそかに「脱出失敗」とつぶやいてしまうことでしょう(笑)
と、感想とは言い難いところから入りましたが…
今回のトリックの結末、なかなか面白かったです。
トリックそのものじゃなくて、あくまでも結末が。

幻惑の死と使途 (講談社ノベルス)
講談社
森 博嗣

ユーザレビュー:
トリックが劣化してい ...
虎は死して皮をとどめ ...
犯人に驚いた僕はこの ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ




幻惑の死と使途
楽天ブックス
森ミステリィのイリュージョン講談社ノベルス 著者:森博嗣出版社:講談社サイズ:新書ページ数:398p


楽天市場 by ウェブリブログ



"幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC(森博嗣/著)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント