信仰の発見―日本人はなぜ手を合わせるのか(瀬戸内寂聴・他/談)

この本を読んで、長年自分の中にあった疑問というか葛藤の根源が分かりました。
詳しくは語りませんが。
あと、自分が宗教に対して抱いていた偏見にも気づかされました。
今までの自分の中には、信仰とは、苦しいときに神頼み、努力からの逃避だと思っている部分がありました。(まあ実際、そういう意味で拝む日本人は多いと感じますが)
けれどそうではなく、無力な自分に対する絶望感を救う心のよりどころなのだと認識することができました。 
この本の中で、日本人には宗教心はあるけれど信仰心はない、とおっしゃっている方がいらっしゃいましたが、これは言いえて妙でした。
もしくは、私的な行事は仏教で、公的な行事は神道で、という表現にも深くうなずけました。
15人の方がそれぞれの目線で日本人と宗教の関わりについて述べているのですが、見る角度こそ微妙に違いこそすれ、つきつめると見えてくるものって同じなんだな、と思いました。
まあ、当然といえば当然なのですが。
多神教が生まれた地域というのは、普段は穏やかだけど、厳しい自然現象にしばしば見舞われる土地が多いらしいです。
日本で言うと、一息に多くの人の命を奪ってしまう現象である、台風、地震、津波など。
突然やってきて去って行く自然現象を前に、それらに抗わず受け止めるための心の力の源が八百万の神様なのではないかな、と思いました。
現代日本人の荒廃は宗教を持たないことにあるのではないかという説もあるようですが、この本の中にも書かれているように無理に宗教を根ざさせることはないかな、と思います。
いかに日本人らしくあるか、とつきつめるなら、世界には様々な宗教があり、それに根ざした生活を送っている人がいるという認識を持ち、すべてを受け入れる器を持つことのほうが大事なのでは?と思います。
かつて日本人が他の宗教との妥協点を見つけて生活に取り込んできたように、個人個人もそのようなおおらかさを持つことが大事なのではないかと感じました。

信仰の発見―日本人はなぜ手を合わせるのか
水曜社
瀬戸内寂聴 ほか

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日本人はなぜ手を合わせるのか 著者:瀬戸内寂聴出版社:水曜社サイズ:単行本ページ数:357p発行年月


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