娼年(石田衣良・著)

直木賞受賞作を辿っていたら、「4TEEN」と出会い、他の作品にも興味を持ちました。
けど、「4TEEN」の作品の質感をあまりに気に入ってしまったが故になかなか他の作品に手を出せずにいました。
特にこの本は、タイトルだけで食わず(読まず)嫌いしていたのですが、すすめていただいたので手に取りました。
が、やはり食わず嫌いが先行してなかなかページを開けずにいました。
「娼年」なんて淫靡なタイトル、えげつない描写と内容だったらヤダなー、と、今思うと、完全にタイトルに偏見を抱いていました。
で、とりあえず姫野カオルコさんによる「解説」を読んでみたところ…
「すじ以外のことを読みたいという人にこの本はおすすめ」というようなことが書かれていたのです。
それってまさに私のこと!
いきなり読書欲を書き立てられて一気に読みました。
確かに描写や具体的でリアルで、そこだけ読んだら猥褻さしか感じられないのかもしれない。
けどこの本は、人間とは切っても切れないセックスというものを通して、個人の価値観や感性は否定されるものでもなければ、尊厳を損なわせるものでもないということを描いているんじゃないかと思いました。

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