強力伝―二十世紀最後の職人の魂(新田次郎・著)

180キロもある巨石を背負って山を登る男の話、と聞き、てっきり始めから終わりまでの描写に終始するのだと思っていました。
ですが、半分強が、彼の人となりを表すエピソードと、登山を共にするものとのエピソードでした。
けど、それがなかったら、石を運んでいる最中の体と精神のしんどさはきちんと伝わってこないのでは、と思いました。
なんというか、読後の精神的重量感はすごかったです。
この本には、他に4編収録されているのですが、「強力伝」「凍傷」からは職人魂を感じました。
万人に止められても自分の信念を貫く職人気質。尚且つ功績を残すことの偉大さを感じました。
残る3編からは、富士山の気象の変化の恐ろしさを感じました。
山登りは未経験の私ですが、上ってみたいような、やめたほうがいいような、なんともいえない感覚に襲われました。

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