八月の銀の雪(伊予原新)

人の手が及ばない地球上の事実と人間心理をからめて見事に無駄のない物語としてそれそれが完成されていました。
とてもとての私好みの一冊でした。
『八月の銀の雪』
世の中には知らないことがたくさんある。いいことも悪いことも。身近にあっても知ろうとしなければ永遠に知らぬまま。もしかすると知らなくても困らないのかもしれない。でも知った方が人生はきっととても楽しい。地球のことも誰かのことも。
『海へ還る日』
日本の貧困層は広がっていると感じるので、きっと多くの人がこう言った諦念を抱いて生きているのかな、などと思っています。私はずっと貧しい側で生きてきたので胸が痛いですが、きっと理解できない層も確実に日本にはあってそしてそういう貧困に縁なく生きてきた層が国を動かしているのでどんどんその差は広がっていく一歩なんだろうなと思いました。本当、胸が痛い。
『アルノーと檸檬』
人生ってやってるといろいろとややこしいことばかりだけど、絡まって絡まってどうにもならなくなってしまったときはもしかすると…すごくすごくシンプルに会うことで解決できるのかもしれないな、と思いました。絆ってなんなんでしょうね。人間以外の動物の多くが人間よりシンプルに生きてて羨ましいかも。
『玻璃を拾う』瞳子が本人的には変わった気でいるのに根底が変わってないのが読後に感じるすっきりしなさとして残っていいエッセンスだと思いました(とても個人的見解)連綿と続いてきたことほど変わりづらい。それは人間の心理も一緒かも。
『十万年の西風』
気象って普段は「雨が降ってて鬱陶しいなあ」とか「台風が来て困る」とか「暑すぎて寒すぎてしんどい」とか、仕事に直接関係のない人の多くの人がそんな風にしか意識しないものなのではないかと思いますが…こんな歴史もあったんですね。これまでにふと遭遇した何気ない景色の中に、誰かの人生の歴史があるのかもしれないなあ、と思いました。
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八月の銀の雪 - 伊与原新
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