心淋し川(西條奈加)

読み始めてすぐに、これは納得の直木賞だな、と思いました。
とは言っても全部は読んでいないのですが。
いや、全部を読んでいなくてもそう思うほど完成度が高いと思いました。
短編が積み重なって一つの大きなドラマが作り上げられており圧巻!
『心淋し川』表題作。舞台となる人々の住まいにある川とその由来など、この先の物語の基盤となる物語でありながらしっかり一つのドラマになっており、この先の展開に興味をそそられます。
『閨仏』人生、何がきっかけで何がどう転ぶか分からないけど、まずは見つけた道は信じて進むことが大事なのかもしれない…そんなことを思いました。
『はじめましょ』気持ちや考えが行ったり来たりするさまがすごく丁寧で人の心の機微がとてもよく伝わって来ました。
そしてラストでは「そう来なくちゃ!」と思わず心でガッツポーズしてしまいました。
『冬虫夏草』人って他人を見るときに今見えているその人のことしか見えないんですよね。
過去に何があって今があるのかなんて考えない。
誰にでもそこに至る過去があるんですよね。
『明けぬ里』すごくすっきりしないんだけど不快じゃない。
でもなんかこう引っかかる感じがずっと残っています。
『灰の男』最初の話からずっと引っ張られていた伏線である茂十の物語。茂十目線に難なく誘導され、茂十目線に引き込まれ切ったところにくるりと目線が裏返った時には心がぐるんと回転するような感覚に襲われました。
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