能楽ものがたり 稚児桜(澤田瞳子)

サブタイトルに『能楽物ものがたり』とあることから
能楽がベースに描かれていうということでいいのでしょうか。
個人的に「人間は本来悪であり如何にそれをうまく隠し騙し生きてゆくかで善人になれる。尚且つ悪をむき出しにできる瞬間を待っている生き物だ」と思っているので、どれもこれ納得の展開でした。
なのでその目線からの感想を以下に。
『やま巡り(山姥)』憎悪の対象を求めて出向いていく物語。
『小狐の剣(小鍛治)』他人の悪を背負ってしまった女の物語。
『稚児桜(花月)』他作品とは趣が異なり、自分の中の最大の悪が目覚めないよう対象から目を背ける物語。
『鮎(国栖)』土壇場で自分に向けられた悪に気づき覚悟を決めたと思わせる物語。
『猟師とその妻(善知鳥)』気づきながらも悪に絡めとられていくのを止められない物語。
『大臣の娘(雲雀山)』善が真であると信じたが故の物語。
『秋の扇(班女)』善に隠し通せば悪は善のままで終わるのか…
『照日の鏡(葵上)』物の怪とは、善であり続けなければならない人間の心の歪みが生んだものなのか…
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