牛田智大ピアノ・リサイタル@麻生市民会館大ホール2/27(木)

牛田智大さんの演奏会は、コンツェルトは聴きに伺っていましたが、リサイタルは久しぶり。

どのくらいぶりだったのか調べたら、昨年の10月にYAMAHAでの浜コン入賞者披露演奏会には伺ったものの、単独のリサイタルは昨年の3月のみなとみらい以来でした。
と言うことは、なんとほぼ1年ぶり!

端的に感想を述べてしまうなら、やっぱりリサイタル最高!
最近は色々な方の演奏を聴きに行っていましたが、私の今回のそもそものピアノマイブームのきっかけとなった牛田さん。
この日のリサイタルに伺って、どうして私が牛田さんの演奏にものすごい勢いで惚れ込んだのか分かったような気がしました。

【J.S.バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調BWV971】

最初のバッハで既に泣く私。
オイオイ、イクラナンデモハヤイダロウ
と思いつつも泣けるものは泣けるのです…
実は、牛田さんの演奏するバッハは私のイメージするバッハとはちょっと違うのです。
でも違和感を抱くことはなく、牛田さんのバッハとして心に沁みました。

【F.ショパン:ワルツ第4番ヘ長調】

CD音源で聴きなじんだ牛田さんのこの曲。
まぎれもなく牛田さんの音色なのですが、明らかに伝わってくるものが深く大きくなっていて…涙。

【F.ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送」Op.35】

寂しさや悲しみを感じる音の連なりも、牛田さんの音色で聴くとそれらの寂しさや悲しみは存在して良いだのだと思えて来るのです。

【F.ショパン:ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」Op.53

私が高校生の頃から大好きな曲のひとつ。
こちらもCDで音源を持っていて、そもそもその演奏が大好きで大好きで…だけどもうねー最高すぎて…
ルバートも強弱も全てが私好みすぎて…この時の演奏で音源が欲しいです。
もう一度お聴きしたい…

【休憩】

【F.ショパン:4つのマズルカOp.24】

ショパンのマズルカ、多種多様な感情がめくるめくイメージがあるのですが、翻弄された、と言うか翻弄させてもらいました。

【F.ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49】

たっぷりとした音が、より大きな輪を描くように広がっていくような…
連れていかれるというか、連れ去られるというか、心が吸いこまれて行きました。

【F.ショパン:バラード4番ヘ短調Op.52】

寂しさも悲しさも全て包み込んで認めたくなるような優しさがあり、気づいたらがんがん泣いてました。
なんだろう、この、辛さを全部受け入れる気持ちにさせてくれるような、強さを与えてくれる優しさは。

【F.ショパン:舟歌嬰ヘ長調Op.60】
もうどこまでも漂って行きたくなるような、どんな波に揺られてもきっとハッピーエンドだよ、と信じさせてくれるような響きを感じました。

アンコール
【F.ショパン:24の前奏曲より第4番】
ショパンの人生をなぞらえるようなプログラムだったのでこの曲だったのでしょうか?
【F.ショパン:子犬のワルツ エキエル版】
このプログラムのときはこの曲をアンコールに弾くと決めていることや、ショパンが子犬のワルツを作った時の心情や、この曲に秘められているショパンの思いや、通いなれた学校の近くのホールで演奏することについてなど、演奏の前にお話をしてくださいました。

ところで話は戻り、私が牛田さんの演奏に惹かれた理由は多分…
私の感覚だけど、牛田さんのピアノってピアノの音がするんです。
ピアノの音しかしないと言うか…
あ、当たり前の意味じゃなくて…
いい意味で「あ、ピアノってこんな音出るの?」とか「え?ピアノでこんな音出せるんだ?」と言う感覚がないと言うか…
どこまでもピアノ音だな、と。

何言ってるんだか分からないですね。
うまく説明できないのですが…
とにかく、全てがピアノの音で…
私はそもそもピアノの曲がとか言う以前にピアノの音が大好きなので…だからどっぷりハマったのかな、と思ったのです。
もちろん、演奏に込められた音から感じるものや演奏で連れて行ってくれる世界も大好きなので、それだけではないのですが。

ここ1年くらい、色々なピアニストさんの演奏を聴きに伺うようになり、なんて言うか、自分の中にピアノの音を感じる引き出しが増えてきたなぁとは思っていました。
もちろん引き出しが増えることはとても嬉しく、引き出しの中の様子を言語化するのもまた楽しかったのですが…

ふと気づくと、私の中の牛田さんの演奏の引き出しがあきづらくなっていたような気がします。
それがこの日の演奏会では私の中の牛田さんの演奏の引き出しが一気に全開に!

車に乗って走っていたらいきなり思い出深い場所が目に飛び込んできたときに感じる懐かしさ。
「私はこの場所が大好きで大好きで止まなくて…しかも今でも大好きなんだな」た実感しました。
平たく言うと、『帰ってきた』感じ。
あー、私の今のピアノライフはこの演奏から始まったんだなぁ、と言う懐かしさと、明らかにその頃よりも格段に私の胸に響く演奏が嬉しくて。

とにもかくにも、いい時間を過ごしました。
新型コロナが流行の兆しを見せる中、開催が危ぶまれた公演でしたが、開催に踏み切ってくださった関係者の皆様には心から感謝を申し上げます。





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