ジャン・チャクムル ピアノ・リサイタル@横浜みなとみらい大ホール1/31(金)

平日の昼間の大ホールでありながら座席はほぼ埋まっている状態。
私は結構ぎりぎりにチケットを取ったのですが、三階のバルコニー席でした。
演奏する姿を眺めるにはなかなかオツな位置だったのではないかと思いました(笑)
使用ピアノはShigeruKawai

ライナーノーツがA4見開きいっぱいいっぱいで(つまりはA3サイズ)、末尾に
(「白鳥の歌」解説:ジャン・チャクムル)
とあり、どうやらご自身が書かれた模様。
まあ当然、原文ママではなく訳されてはいるのですが。
それでも、演奏者自らのライナーノーツ好きの私にはたまらないプレゼントでした。
そして奇しくも?この日はなんと!シューベルトの誕生日!

【スカルラッティ:ソナタより K.208&K.209イ長調】
演奏前にぱらぱらっと何かを奏でていました。
そんなこと初めてだったので思わず「おお」と「ええ」の間の声を心の内でもらしてしまいました。
そして、いきない安らぎを感じさせるような曲と演奏。
なんだかいきなりリサイタルが終わってしまうような錯覚に(笑)

【スカルラッティ:ソナタより K.64&K.517ニ短調】
そして短調の曲へと移るわけなのだけど、あとから考えるとこの流れって次の曲へとゆるりとしたバトン渡しをしているのですよね…?

【ドメネク:「ピアノのための短編小説」より 第4曲 かくれんぼ】
自分が子供の頃に友達としたかくれんぼや、幼い子供のかわいいかくれんぼ、と言うよりは森の魔物から身を守るようなかくれんぼだと感じました。
見つかったら次の鬼、なんてかわいいものではなく、見つかったら二度と今までの生活に戻れないかくれんぼ…

【シューベルト/リスト:白鳥の歌】
「愛の使い」
「兵士の予感」
「君の肖像」
「春の憧れ」
「別れ」
開演前にライナーノーツを暗記する勢いで熟読(笑)
そのおかげで無知な私も堪能できた気がします。
曲ごとのメリハリが見事で短い曲でもその都度その世界に引っ張って行ってくれました。

(休憩)

「遠国にて」
「セレナーデ」
「アトラス」
「漁師の娘」
「海辺にて」
「住処」
「街」
「影法師」
「鳩の便り」
後半も前半同様、ライナーノーツを休憩中に読みふけりました。
文字と音楽の両方から演奏を楽しむことができてとても幸運でした。

(アンコール)
【ベートーヴェン/リスト編「遥かなる恋人」より”この歌を受け取って”】
今回のプログラムからの自然な流れ、自然なしめくくりにぴったりだと感じました。
この日の全体の流れ、大好きです。

ホールでピアノを聴くようになった中で割と後から気づいた魅力のひとつに、プログラムの妙というか、全てを聴き終えたときにプログラム全体を一つの大きな作品として受け取っている自分に気づく楽しさと言うのがありまして。
それでですね、今回はそれを色濃く感じたわけですが、個人的に、上記を感じさせてくれるピアノストさんが大好きなんだなー、としみじみ思った次第であります。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント