ジャン・チャクムル ピアノ・リサイタル@すみだトリフォニーホール8/6(月)

第10回浜松国際ピアノコンクールの優勝者であるジャン・チャクムルさんのピアノ・リサイタルに行ってきました。

会場であったすみだトリフォニーホールは錦糸町再開発に伴って作られた街中の建物の一角にあるホールで、駅から近く分かりやすい立地と言うこともあり迷わず到着。
駅ビルが大きいので早く着きすぎても時間をやっつける場所はいくらでもありそうでした。

ピアノは浜コンの時と同じくSHIGERU KAWAIでした。
恐らく…私がリサイタルでSHIGERU KAWAIの生音を聴くのはこれが初めて。
浜コンの入賞者披露演奏会でも耳にしましたが、リサイタルでじっくりと言うのは初めてだったと思います。
座席は前方中央で、音はダイレクトに届いてくる位置で、弾いている姿もよく見えました。

【フレデリック・ショパン ワルツ第1番変ホ長調作品18≪華麗なる大円舞曲≫】

華やかなワルツ。
これからどんな空間に誘ってくれるのだろうとワクワクさせる始まりでした。
過去に何度かに盛り込みすぎショパンに遭遇したことがある私ですが、軽やかで聴き取りやすい印象でした。
すとんと自分の中に落ちる感じ。

【フェリックス・メンデルスゾーン 幻想曲嬰ヘ短調作品28≪スコットランド・ソナタ≫
第1楽章 コン・モート・アジタート
第2楽章 アレグロ・コン・モート
第3楽章 プレスト

この日に聴いた中では私にとってこれが正にチャクムルさん!という印象。
一番ワクワクしながら聴いて、一番ときめいていたかも。

【ヨハン・ゼバスティアン・バッハ イギリス組曲第6番ニ短調BWV811】
第1番ー第8番

入賞者披露演奏会で聴いたときよりもあっさりした演奏だったような…?
あくまでも私の印象ですが…

【休憩】

【フランツ・シューベルト ピアノ・ソナタ第7番変ホ長調D568
第1楽章 アレグロ・モデラート
第2楽章 アンダンテ・モルト
第3楽章 メヌエット:アレグレット
第4楽章 アレグロ・モデラート

美しく優しいシューベルトでした。
音の粒がキラキラと舞っていうような踊っているような。
癒されたひとときでした。

【フレデリック・ショパン 24の前奏曲作品28より】
第6番  ロ短調
第7番  イ長調
第8番  嬰ヘ短調
第15番 変ニ長調≪雨だれ≫
第23番 ヘ長調
第24番 ニ短調

うちにですね、ブーニン演奏の24の前奏曲があるのですが…このCDに収録されている『雨だれ』が私にとっては「えー、私こんな雨の降り方知らない…」というやや困惑してしまう演奏なんです。
チャクムルさんの『雨だれ』は私の知っている降り方の雨でした。
時間の都合上の抜粋なのでしょうが、日本人に馴染みのある第7番とその前後、第15番、曲の〆として第23番、第24番なのかな?なんて勝手に思いましたが、その実は分かりません。
やはり…いつか全部聴いてみたいです。

【バルトーク・ベーラ 野外にてSz.81】
第1曲 笛と太鼓
第2曲 舟歌
第3曲 ミュゼット
第4曲 夜の音楽
第5曲 狩

野性的、でもどこか紳士的。
聴き終えて「圧巻!」と感じた演奏でした。

アンコール
【シューベルト(リスト編) 「美しき水車小屋の娘」第19曲D795-19≪水車屋と小川≫】

弾き始める前に曲の説明をしてくださったのですが、マイクなしの地声であったのと私のヒアリング能力がないのとでよく聞き取れず…
My most…
Schubert,Liszt arange…
とは言っていたと思う…とほほ。
とにもかくにも!アンコールにシューベルト…最後の最後まで贅沢に酔いしれてきました。
そして、自分的にはシューベルトの良さを再確認した夜となりました。

そんなこんなでチャクムルさんの演奏を堪能したわけですが、全体から受けた印象で言えば『豊か』でした。
こんな一言でまとめちゃダメなんだろうけど、言葉を注ぎ足したところできちんと表現できる気がしなくて。
音色も然ることながら、音と音の間?本で言うところの行間も豊か。
腕や指から紡ぎ出される響きだけが豊かなのではなく、体の芯というか人間としての根っこというか、そういう部分の豊かさも感じました。

演奏後にはサイン会があったのですが、演奏のお礼を伝えたいので並びました。(この理由は自分の中では恒例)
「豊かな音色の演奏をありがとうございました」って言ったつもりなんだけど(一応英語で)、ちゃんと伝わったかな。自信ない(汗)
「Thank you」って返してくれたから大丈夫だよね(困惑)

今度はいつ聴きに行けるかな。

この記事へのコメント