務川慧悟ピアノ・リサイタル@大倉山記念館ホール7/21(日)

大倉山記念館ホールにて開かれました、務川慧悟さんのピアノ・リサイタルに行って参りました。

務川さんの生演奏を聴くのは浜コンの入賞者披露演奏会に引き続き二度目なのですが、今回は単独リサイタルということで当然のことながら最初から最後まで務川さんの演奏ということで(笑)満喫してまいりました。

大倉山記念ホール、その建物の佇まいからしてとっても素敵で、古そうではありましたがホール内もとても趣のある造りになっていました。
スタッフのみなさまも、建物にそぐわしく素敵な空間が出来上がってました。

今回の演奏会はキャンセル待ちが出た上に来場できなかった方もいらっしゃるということだったので、恐らく収容可能人数マックスまで座席を準備してくださったのではないかと思いますが、ざっと目算したところによると80名分ほどのシートがあったようです。

このホール、舞台袖がないため演奏者さんが観客が使用するのと同じ会場のドアから入退場されるのですが…その他にも、高い位置にですが窓があったり、客席がライトダウンもしないしステージにスポットライトが当たることもないなど…どれをとっても私には初めてのことでした。

なんていうか、いい意味で特別な演奏空間という感じが薄かった気がします。

それでは演奏の感想に入ります。

あ、その前にこのリサイタルには二つの世界があり、プログラムには『大人の世界、子供の世界』と書かれています。
演奏に入る前に、務川さんがご自身の音楽家としての今現在を語ってくださったり、ドイツ音楽が好きなのだというお話もしてくださいました。

【シューマン 子供の情景Op.15】
1、見知らぬ国  2、不思議なお話    3、鬼ごっこ   4、おねだり   5、満足
6、重大な出来事 7、トロイメライ    8、炉端で    9、木馬の騎士  10、むきになって
11、こわがらせ  12、ねむっている子供  13、詩人のお話

包みこまれるような演奏で、子供が穏やかな安心感を抱きながら眠りに落ちることができそうだな、と思いました。

【ブラームス 4つの小品Op.119】
1、間奏曲 ロ短調    2、間奏曲 ホ短調    3、間奏曲 ハ長調    4、ラプソディ 変ホ長調
  
にわかクラシック好きなので一般的にはどうなのか分からないのですが、私にはブラームスは大人の色香とか悲哀を感じる作曲家さんで、ブラームスに限って言えばそれらを感じさせてくれる演奏が好みなのですが…大人の空気、感じました。
務川さんのブラームス素敵でした。務川さんのブラームス好きです。

【休憩】

後半の演奏が始まる前には、何故『マ・メール・ロワ』を編曲して弾こうと思ったのか、についてお話してくださいました。
端的にまとめてしまうと「もともと好きな曲なのだけど子供向けなので連弾する機会がないので一人で弾こうと思った」とのこと。
更に、この曲はラヴェルが子供用連弾に作ったものを自身で交響曲に作り替えており、その交響曲を更にピアノソロ版に作り替えていたら…と考えて編曲されたそうです。
そして、もともとは子供用の連弾曲なので難しくない過ぎないように作ったともお話されていました。
1,3,5辺りは子供でも弾けるのではないかととも。
今はまだ演奏するたびに書き換えることがあるそうなのですが、いずれは誰でも見られるようにしたいとも仰っていました。
楽しみすぎます。

【ラヴェル マ・メール・ロワ】
1、眠れぬ森の美女パヴァーヌ  2、親指の小僧   3、パゴダの女王レドロネット
4、美女と野獣の対話      5、妖精の園

こちらも子供の世界ですね。
無邪気でかわいらしい印象。
私が最初に務川さんの演奏から受けたイメージって『端正』だったのですが、きりっとした曲以外も素敵に響かせてしまうんだなぁ、と感嘆した次第です。

【フォーレ ノクターン第9番ロ短調Op.97】

一転して大人の世界へ。
悲し気な中に穏やかさが垣間見えた気がします。

【ドビュッシー 前奏曲第2集より】
1、霧   2、枯れ葉   3、酒の門   6、風変わりなラヴィーヌ将軍   10、カノープ   12、花火

6、12は入賞者披露演奏会で聴いていたのですが、6の曲の雰囲気が浜コンの時とは違っていて、浜コンの配信とはまた違う部分に新しく惹かれた曲だったのでもう一度聴けるのが楽しみでした。
プログラムに影があるから光に感動できる、と書かれていましたが、演奏から明暗を感じる…
務川さんの演奏にはそういう魅力があるのかも、と思いました。

【アンコール】
♪ショパン エチュードOp.10-1
♪バッハ  イギリス組曲第3番より『ガヴォット』
♪バッハ  イギリス組曲第3番より『ジーグ』

プログラムが終わって拍手しながら「あー務川さんのショパン聴いてみたいなー」と思ってたらなんとアンコールがショパン!と、バッハ!
プログラムだけでも贅沢な内容だったのに浜コンでのシャコンヌに射抜かれちゃった私にはアンコールまで贅沢な内容でした。

因みに、よく考えたら浜コンの入賞者披露演奏会で務川さんのショパン聴いてました私。(バラード4番)
相変わらずのすっとぼけ野郎です。
でもエチュード素敵でした。
務川さんのショパン、もっと聴いてみたいです。

終演後お話する機会があったので、サインを頂き、少しお話もさせて頂きました。
握手は…されている方もいらっしゃいましたが、ピアニストさんの仕事道具の手に触れるなんて恐れ多くて…私にはできなんだ…
でもお話できたことは嬉しく…
要約すると「浜コンの配信で演奏を好きになりました。アンコールのショパン嬉しかったです」と言うようなことを言ったはず、言ったと思うのだけど…自分のことなのになぜ自信ない、私(笑)
でもたぶんそうお伝えしたはず(笑)
「ショパンはよく弾くので」「またいらしてください」とお返事いただいたので。

是非また今度!
いつ行けるかな…

ところで、プログラムの解説が務川さん自身によるものなのですが、務川さんの書く文章が大好きな私にとってはたまらないお宝となりました。

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