還暦探偵(藤田宜永)

6つのお話からなる短編集
この手の男と女の話は読んでていやーな気持ちになることが多いのですが、藤田作品だと全く平気!
今回も安心して読み始めたのですが、はやり心配無用でした。
『喧嘩の履歴』
女性が微妙に強い感じ…(笑)
女性が強く描かれてる男性作家さんの作品って、どこかに皮肉というか揶揄というか、そいういうものがこめられていることが多いんですけど、藤田さんの作品だとそういうのがないんですよね。
ひと言で言うと嫌味がないんですよね。
『返り咲き』
伏線に無駄がないのも藤田さんの作品を読んでいて気持ちのいいところ。
やや都合のいい展開もおもしろく受け止められます。
『ミスター・ロンリー』
登場人物の全員のこれからの行動が気になるお話もなかなかないかも…
みんなどうするんだろう。
想像し始めたら止まらなくなる…
『通夜の情事』
千春は…このあとどうしたのか…少なくとも弘一郎と過ごしていた間は人生最後の夜と考えていたのでは?
でも意外としたたかに生きて行っていたりするのかな。
だって藤田作品の女ですもの。
『難しい年頃』
これって最近流行りとか一部で言われてるらしい伴侶以外に友達以上恋人未満の相手を作ると夫婦関係が円満になるとかいうヤツですか?
でも連載は2010年より前か。
そんなに前からはそんな話題はなかったかな。
話に聞いたときは「なにそれ?」って思ったけど、藤田作品で読むと納得しちゃうから不思議なんですよね…
『還暦探偵』
素人の探偵だからバレバレに違いない、って思ったら、バレバレ前提で物語が構築されてた。
うまいなぁ。
個人的には「パパはなんでも知っている」の原題が「FATHER KNOWS BEST」だというのが気になりました。
EVERYTHINGじゃなくてBESTなのね。
BESTのほうがここぞというとき頼りになる感があるよね。
なんでこんな訳にしたんだろう?

還暦探偵
新潮社
藤田 宜永

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    Excerpt: 方軼羣(ファン・イーチュン)  しんせつなともだち(村山知義)  http://50595192.at.webry.info/201207/article_4.html フィービ・ウォージントン.. Weblog: 読書感想&日常のつぶやき♪だってそう思っただけ♪ racked: 2018-12-04 15:05