破滅の王(上田早夕里)

つまらなくはないが面白い(読み応えがある)とも言い難い。
正直ちょっと微妙。
科学者から見た戦争、という物語は読んだことがなかったのでそういう意味では私にとっては斬新でした。
治療法を確立してこそ生物兵器としての意味を成す。
罹患者を助けるために治療に有効な抗生物質は生み出したいけど兵器として意味をなしてしまうのは苦しいという思い。
そういう人間的な部分を持った主人公と、喜びに自分自身を満たすための行動を科学者として在り方にすり替えて実行しようとする登場人物。
自分の立場と思いのズレに葛藤する人々。
この世からすべてを消し去ることが戦争なのか、それとも一歩進んだ世界をつくりだすための必要悪なのか。
いろんな思いを抱えた登場人物がたくさん登場しすぎて、本筋がちょっとあやふやになるくらい盛り込みすぎな気もしました。

破滅の王
双葉社
上田 早夕里

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト




破滅の王【電子書籍】[ 上田早夕里 ]
楽天Kobo電子書籍ストア
<p>一九四三年六月、上海。かつては自治を認められた租界に、各国の領事館や銀行、さらには娼館やアヘン


楽天市場



この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 『う』から始まる作家さん

    Excerpt: ウィリアム・スタイグ  歯いしゃのチュー先生  http://50595192.at.webry.info/201511/article_18.html  ロバのシルベスターとまほうの小石  .. Weblog: 読書感想&日常のつぶやき♪だってそう思っただけ♪ racked: 2018-08-11 16:18