室町無頼(垣根涼介)

歴史小説を読むたびに必ずと言っていいほど感想に書くひと言。
学生時代、歴史は大の苦手でした。そもそも暗記するだけの教科と思っていました。
それでも直木賞好きの一環で歴史小説に触れる機会が増え、読むたびに歴史の面白さに触れてきました。
歴史を受験のふるいのための暗記物教科に落としてしまった人を恨みます。
時は室町時代。もしかすると初読みの時代?
歴史はもとより、この時代に明るくない私にもわかりやすく読みやすい作品でした。
なにしろ、骨皮道賢、蓮田兵衛男、吹き流し才蔵たちの関係がカッコイイ。
師匠の飄々っぷりもよいし、法妙坊暁信のちょっと滑稽なキャラもまたよし。
筋に無駄がなく、エピソードのひとつひとつが後になって「ああそうか」とつながってくるのも見事と思いました。
物語のラストは穏やかな空気に包まれて終わっていますが、史実を知っている者としては嵐の前の静けさなんですよね。
これから時代は戦国時代へと突入していくわけですから。
血なまぐさく決して気持ちのいい内容ではないはずなのに読後感は悪くないという、実に不思議で読み応えのある面白い小説でした。

室町無頼
新潮社
垣根 涼介

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 室町無頼 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル




室町無頼 [ 垣根 涼介 ]
楽天ブックス
垣根 涼介 新潮社第156回直木賞 ムロマチブライ カキネ リョウスケ 発行年月:2016年08月2


楽天市場 by 室町無頼 [ 垣根 涼介 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 『か』から始まる作家さん

    Excerpt: ガース・ウイリアムズ  しろいうさぎとくろいうさぎ  http://50595192.at.webry.info/200906/article_4.html カードラ・モハメッド  ともだちの.. Weblog: 読書感想&日常のつぶやき♪だってそう思っただけ♪ racked: 2017-08-13 13:43
  • 第156回直木賞候補作についての個人的ランキング

    Excerpt: 第156回の直木賞候補作を全部読み、感想をアップしたので以下にまとめてみました。 冲方 丁『十二人の死にたい子どもたち』(平成28年/2016年10月・文藝春秋刊) http://5059.. Weblog: 読書感想&日常のつぶやき♪だってそう思っただけ♪ racked: 2017-09-27 14:53