戦場のコックたち(深緑野分)
プロローグと五つの章とエピローグで構成されているのですが、第一章の『ノルマンディー降下作戦』はあまりページが進まず、第二章の『軍隊は胃袋で行進する』の途中で「これって戦場推理小説?」って思い、第三章の『ミソサザイと鷲』で描かれている話の重苦しさに読み進めるのがしんどくなり、第四章の『幽霊たち』で戦争っていったいなんなんだろう?と漠然としたやりきれなさと怒りを感じ、再度読み進めるがしんごくなり、第5章でのダンヒルのくだりではせっかくのリアリティが薄まったように感じてしまったのですが、収容所のシーンでまた引き戻されました。
エピローグは、ここありき、と言った内容であろうと想像がついたのですが、ラストは…うーん、どう読み取るべきか。
実はティムはあの夢のあと二度と目覚めなかったとも読めるし、認知症のはじまりで、これから戦争を忘れて戦後を生きていくのかもしれないとも読めるし、深読みしすぎと思いながらもついつい考えてしまいました。
エピローグは、ここありき、と言った内容であろうと想像がついたのですが、ラストは…うーん、どう読み取るべきか。
実はティムはあの夢のあと二度と目覚めなかったとも読めるし、認知症のはじまりで、これから戦争を忘れて戦後を生きていくのかもしれないとも読めるし、深読みしすぎと思いながらもついつい考えてしまいました。
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