空白の叫び(上)(下)(貫井徳郎)

【上巻の感想】
つまらなくはないのですが、どうも読み進めるのに苦戦してしまい約3週間かけて上巻を読了。
「下巻のためにこの上巻があるのだ。しっかり読まねば」と、下巻の読み応えを信じて読み切りました。
これからこの3人の少年がどう関係しあってどう運命が描かれていくのか、抱いている考えや心情がかわるのか楽しみであり不安でもあり。
久藤と葛城が、それまでの人生の鬱屈が関係した衝動的な殺人であるのに対し、ぼくこと神原の殺人だけがそれまでの人生の鬱屈というよりは善意による(と本人は思っている)計画的であるという違いもこれからストーリーに深く関係してくるのでしょうか…

【下巻の感想】
作者がこの作品を通して何が描きたかったのかよく分からないのですが。
どいつもこいつも自分のことしか考えてなくてすごいなーと思いました。
とは言っても、自分の身内を殺されてしまっては、殺人者の人生に思いをはせるなんてことはこれっぽちもできないとは思いますが。
そうならずを得なかった、もともとは人格者であろう柏木父の変化が一番切なかったです。
神原みたいに、自分を不快にする原因のすべては自分の外にあると思っている人って少なからずいるような。
実際、そうなんだろうな、と思えるような言葉を残した凶悪犯もいますし。
でもそういう人すべてが犯罪者になるわけじゃないから、その境界線ってなんなんだろうな、と思いました。
久藤のラストにかなり複雑な思いが。
被害者の身内の気持ちも分かるけど、本来は知るべくもない犯罪者の心の機微や犯罪者側からの事件の背景を見ちゃってるせいか解せな気持ちも強く残りました。
葛城は、どうなんだろう?彼には、宗像の望みを叶えるのは無理なんじゃないかなあ、なんて思いました。
罪を犯すということがどういうことなのかひとりでも多くの人に伝える…できないんじゃないかなあ。
彼は周囲の人や出来事や自分のことや自分のやったことを客観的に分析する才はあるけど、それを昇華して他人に伝えるとかできなさそうだなあ、と思いました。

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  • 『ぬ』から始まる作家さん

    Excerpt: 貫井徳郎  慟哭  http://50595192.at.webry.info/200902/article_28.html  乱反射  http://50595192.at.webry.in.. Weblog: 読書感想&日常のつぶやき♪だってそう思っただけ♪ racked: 2016-02-14 15:17