ママがおばけになっちゃった!(のぶみ/作・絵)

全く良いとは思えませんでした。
確かに世の中には幼くして親を亡くしてしまう子もいるとは思いますが、たいていの子は親があたりまえにいるという安心感に包まれて成長すると思っています。
あまりにあたりまえすぎて、自分が守られていることに気付くこともなく。
幼くして親を亡くしてしまった子は、周囲の人たちの力と愛により安心感を得ると思っています。
子供にとってあたりまえに守られているということはとても大切なことなのではないでしょうか?
いつかは誰もが死というものを理解していくのですが、それには子供それぞれの経験とペースがあり、それを早めたからといっていいということは全くないと思います。
絵本という媒体を使って、親が自分より先に死ぬこともあるということをつきつけて子供の安心感という鎧をはぎとるようなことをする必要はないと思います。
どうしても親が死ぬという内容で絵本を作りたいのなら、あの冒頭を是して尚あまりある子供への親の愛や理解を描かなくてはならないと思います。
ですが、死を理解できない、守られてるということの自覚もまだない子供にそれらを理解させることのできる内容を描くことは不可能と思います。
無論、この絵本の中にも、あなたが好きという気持ちを表したママのセリフがあるのですが、どっちかっていうと誰にでもあるような思い出話の印象で、この親子ならではのつながりが感じらませんでした。
仮に、ブログや大人向けの雑誌の1ページマンガであるならこの内容でもいいと思います。
この絵本を読んで、親が「私がいなくなったらこの子は…」と泣くのは構わないと思いますが、子供が手に取る絵本にする意味が全く分かりません。
少なくとも親の死に遭遇した子に、安心の鎧もないままぽっかりと空いた親の不在という穴をまたいで越えていけなんて私には言えません。
鎧を与えてはあげられなくても、せめてできてしまった穴を埋める手助けをしたいと思うし、そういう絵本になら出会ってほしいと思います。

この絵本に疑問や不快感を抱いた方には以下の絵本をおすすめします。
『おかあさんどこいったの?』(レベッカ・コッブ/ぶん・え・おーなり由子/やく)
http://50595192.at.webry.info/201611/article_6.html


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