愛に似たもの(唯川恵)

独身の頃にどっぷりとはまった唯川恵さんの作品を久しぶりに手に取りました。
この本は初読み。
お話によっては先が読めちゃうのもあるんだけど、それも含めて面白いのが唯川恵さんの作品だとコバルトの頃から思っているのですが、これって作家さんとしてすごいことだと思うんですよね。
先が読めなければどんどん読み進めたくなるのは当たり前のことだけど、先がなんとなく想像できても読み進める手が止まらないというのは文章に魅力がないとダメだと思うので。
で、ここからが感想の本題。
愛に似たものがつまっていました。
でも、それを愛じゃないと言ってしまうには切なく重く、それぞれが真剣に生きていて…。
『真珠の雫』
一番計算高い女は…
自分不安を消すために自分を味方と思っている女を使うとはしたたかな(笑)
私は好きです。
自分を見下している妹を使う姉が。
『つまずく』
このつまずきは…ことの大小はあれ、ある程度の年齢を行った女性なら誰でも落ちてしまう可能性のあるものだな、と思いました。
この主人公はある程度の地位もお金もあったから大きくつまずいてしまっただけ、あなただって…って思わせるうまさがあると思いました。
『ロールモデル』
主体性がないって怖いなあ。
誰かの真似で幸せを感じるよりも、ありのままの自分で幸せの一歩手前がいいいとは…思えないよね、少なくとも今の社会じゃ。
でも誰かの真似ではいつかはその幸せは破たんしてしまうんでしょうね。
『選択』
選択ミスか…そうねぇ…男をよりどころにするって選択肢を外してからスタートしない限りミスしつづけるでしょうね…
『教訓』
恋愛から得る教訓なんてないよ。
次に出会うのは過去の誰とも違う新しい人なんだから。
『約束』
これ、映像で見た気がするんだけど…検索しても引っかかって来ないところをみると思い違いのようで。
ありがちだけどいいエンドですね。
ぞっとするけど…不幸の始まりとも言いきれない、なんていうか、どうだろう…っていう雰囲気がいいです。
『ライムがしみる』
これだけで終わるってなんか不思議。
先を連想させるようなもうひとオチ欲しかった気が。
『帰郷』
幸せって、自分の中の不幸をつぶしていっても得られないんですよね、たぶん。
母親が目覚め、疑問を口にしたとき、千沙はどんな答えを得るんだろうか…。

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唯川恵 集英社発行年月:2007年09月 予約締切日:2007年09月23日 ページ数:229p サ


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  • 『ゆ』から始まる作家さん

    Excerpt: 唯川恵  肩ごしの恋人  http://50595192.at.webry.info/200703/article_12.html  病む月  http://50595192.at.webry.. Weblog: 読書感想♪だってそう思っただけ♪ racked: 2014-11-22 18:05