おしん(上)(下)(橋田壽賀子/著)

まずは上巻の感想から。
映画化のおかげでしょうか、普及版が出版されました。
一大ブームを巻き起こしたNHK連続テレビ小説『おしん』が放映されていた当時私は中学生でした。
毎朝観ることはできませんでしたが、夏休みに放映された一挙放送で前半部分、上巻にあたる分を観た記憶があります。
上巻には、幼いおしんが奉公に出されるところから関東大震災に見舞われた東京を後にするところまでが収められています。
ドラマで観た時は若すぎたのか知識が乏しすぎたのか、心に強く残るほどではなかったのですが、この歳になって小説を読んだらあちこちで涙がジワ、ジワ、と…おしんの人生もすごいですが、それ以上におしんの人生を通して伝わってくる時代の臨場感がすごいです。
小説原作ではなくドラマ原作の小説であるせいだと思うのですが、登場人物の心理変化がときどき唐突だなと感じることがあるものの、気づくと物語の大波に呑まれていました。
上巻ではおしんが育ってきましたが、家族を得たおしんはこれから育てる側に回っていくと思われます。
時代的には激動の世に入っていくわけですが、そんな時代をおしんがどのように生き抜いていくのか非常に楽しみです。

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そして下巻の感想。

おしんに係わってくる人たちがみごとにみんなお節介。
ドラマなので誇張はあるといえども、そう、かつての日本はお節介であふれていたのだ。
自分自分の今の世の中にならされてしまっていたけど、私が子供の頃はまだまだお節介があふれていた。
少なくとも、私が育った下町のはずれの町には。
おしん、映画になるらしいけど、少なくとも今の若い人には受けないかも…いや、中年世代にも受けるかどうか怪しいと思う。
自分にメリットがないのに、他人に自分の持っているもを与えるとか、理解できないんじゃないかな。
見返りを期待して与えることは理解できても。
あなたを不幸にするくらいなら自分の利益を見送る…なんて考え方、不可解なだけなんじゃないかな。
他人を踏み台にする金儲けなんて珍しくもなく、自分の腕一本で苦労して稼ぐということが、もはや美徳でもなんでもない社会だもんなぁ…

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