島ひきおに(山下明生/文・梶山俊夫/絵)

鬼と人間の昔話では『泣いた赤おに』が有名ですが、あのお話と同じく愉快なお話ではないです。
というかむしろ人間に対して不快感と言うか嫌悪感すら抱きます。
『泣いた赤おに』が大人絵本会で取り上げられた時、いろんな人の考え―鬼はみんなと一緒に生活するのが難しい人たちを表しているのだとか、外国人を表しているのだとか、部落の話がからんでいるのだとか―を聞いたため、かなり色々な思いを抱きながら読みました。
鬼ってだけで嫌悪され阻害される事実に胸が痛く、濡れ衣まで着せて追い出す人間の傲慢さには憤りを感じつつも、さて自分はどうなんだろうと頭を悩ませてしまいました。
作者さんのお話によると、言い伝えとはラストを違えてあるそうです。
いつかこの鬼が、鬼であるというだけで追い出されない地にたどりつつ日を祈っています。

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山下 明生

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創作大型えほん 山下明生 梶山俊夫 偕成社発行年月:1982年07月 ページ数:200p サイズ:絵


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