龍神の雨(道尾秀介/著)

二組のきょうだいの話から始まり、なんだか曰くあり気な雰囲気は端から漂いまくっているし、実際すぐに事件は始まり展開を見せます。
裏に何かが隠れているのは予想できるのですが、それが表に出てくるまでの部分が読ませる魅力に欠けていると思いました。
過去のエピソードが語られるのですが、なんかだらだらしすぎで読むのがかったるくなりました。
もしや?と思ってからやはり!って思うまでは面白かったのですが。
裏が明かされたときも、騙された感より、もっと早く言ってよ~という思いのほうが強かったです。
ひっぱりすぎ。
全体に陰鬱とした空気に包まれているのですが、雨という小道具にたよりすぎ。
重い小説は好きなのですが、作者がどっぷりはまってないと暗いだけ。
なんか客観的なんですよね。
悲惨なニュースを淡々と読んでるアナウンサーみたい。
ラストの、「どうでもいい話ばかりだ」という辰也のセリフになんかがっかりしました。
どうでもいいと思うのはお前がもうすでに当事者じゃないからだろ。勝手なヤツだなだと思ったし、全くの部外者じゃないくせに、ずうずうしいなあ、とも思いました。
てのひらころっと返して家族の温かさを手に入れようとするし。
本当はその部分で、ふたつのきょうだいを対比をさせたいだけなんでしょうけどね。
こういうトーンの話を書くなら、もっと作者自身どっぷり漬かって書くか、『カラスの親指』みたいに軽めに飛ばすほうがいいんじゃないかと思います。

龍神の雨
新潮社
道尾 秀介

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