鬼の跫音(道尾秀介/著)

六つの話からなる短編集。
うーん、どれもこれもなんかすっきりしないんですよね。
Sと鴉を絡ませた意味は?
理屈でなくてもいいから絡ませたことによる効果を感じさせて欲しかったです。
『鈴虫』
隅から隅までなんかどっかで聞いた話。
利己的な愛情と狂気?
大事ななにかを描き込み忘れた模写の印象。
『犭(ケモノ)』
これもありきたりな感じ。
意外性を期待して読んでしまったのでかなりがっかりしました。
定型すぎ。
『よいぎつね』
今時流行り(と私は思っている)の、オチは読者の方の想像にお任せしますパターン。
オチ(ある結果をにおわせるでも可)まで描いて小説だと思ってる私には納得がいかない風潮。
よって不満。
『箱詰めの文字』
これもオチなし。
感想は前に同じ。
『冬の鬼』
うーん、怖い話なのかな?
なんかこう足りない感じ。
人間の狂気を描くには決定的に何かが足りない気がします。
もっとぞわ~ってさせて欲しいです。
『悪意の顔』
これもすっきりしません。
感想は前に同じです。

鬼の跫音
角川グループパブリッシング
道尾 秀介

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