黒部ダム物語/マンモス・タンカー物語―少年少女20世紀の記録(前川康男/著)

全然、興味ないや~と思って読み始めたのですが、面白くて止まらなくなりました。
小学校高学年~中学生向け、というのも読みやすさの一因かと思いますが、なにしろ分かりやすかったです。
手に取った本の出版は1987年でしたが、元々は1964年に出版された作品を出版しなおしたもののようです。
黒部ダムが完成したのは昭和38年(1963年)6月5日で、計画が動き出したのは昭和30年のことだそうです。
調べたところによると、2006年度時点での国内電力発電電力量比率は、
原子力発電 ・・・・ 30.6%
石油等 ・・・・  9.2%
石炭 ・・・・ 24.7%
LNG ・・・・ 26.0%
水力発電 ・・・・  9.1%
新エネルギー ・・・・  0.6%
地熱 ・・・・  0.3%
だそうです。
黒部ダムが作られた当時の比率が本には書かれていないので分からないのが残念です。
ダムの建設問題については、建設場所(住民や自然に関わるもの)や建設費などもめる部分は多く、水力に対する依存パーセンテージが低い中、議論は今でも続いているのは、原子力への依存率を下げるため、というのもあるのでしょうか?
自然をなるべく損なわないようにと配慮し、未踏の地の自然と闘いながら作られた黒部ダムですが、ダムができればそのあたりの自然バランスが変わるのは当然でしょうね。
この本には、黒部ダムの完成までが描かれているだけなので、完成した後の自然について知りたいな、とは思いました。
そして、もう少しダム建設問題に意識を向けなくては、とも思いました。

マンモス・タンカーの物語の方も、発展して行く過程は興味深かったです。
戦争がなかったらもっと違った発展をしていたのか?
それとも、ここまで革新的な発展はしなかったのか?
最後に記されていた言葉、『人間は、すばらしい仕事もするけれど、ずいぶんむだなこともする』の言葉はかなり印象に残りました。

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