シロクマ号となぞの鳥(アーサー・ランサム/作・神宮輝夫/訳)

舞台はスコットランド沖の島。時代は1960年代頃かな?
シロクマ号という水先案内船の乗組員が、ある鳥を珍しい場所で発見するのですが、ちょっとした思い違いから卵コレクターにその存在を教えてしまいます。
その後、現地の人たちの誤解をうけたり(その後理解してもらえますが)しながら、その鳥と卵を守るために奔走するというお話です。
子供たちの冒険好きな気持ちや、最初はまともに子供たちの言うことに耳を貸さなかった大人たちがコレクターを欺くために考え行動する様、現地の人たちが鳥と卵を守るためにコレクターと闘う方向に動きだす下りなど、一緒にどきどきわくわくはらはらしました。
ただ、この話がシリーズの最終話だということに読み始めてから気づいたので、当初なかなか物語の概要がつかめず困りました。
人物の相関図が良く分からないまま話が進んでいくので「おかしいなあ」と序盤で思い、さらにそこかしこに今までの旅の話が出てくるので「もしや」と思い裏表紙の見返しを見たところ、これより前にかなりの巻があることを知りました。
興味のある方は1から読むといいと思います。

※後日、読書メーターに有益なコメントをいただきましたので以下やりとりを書き加えます。

「この作品は英国で1947年に発表されましたから、「時代は1960年代頃かな?」という設定は無理でしょう。 」
「おーそうなんですか。年代がはっきり分かる記述がなかったのでだいたいのアタリをつけたのですがはずれちゃったわけですね。実際はどうなんでしょう?時代設定は特にないのでしょうか?それともシリーズの序盤に書かれてますか?」
「第1作『ツバメ号とアマゾン号』の発表が1930年です。最終作『シロクマ号』刊行まで17年経っていますが、物語の中では、岩波愛蔵版『シロクマ号』の「訳者のことば」p.478 によれば、「四、五年しかたっていません」から、時代設定は1930年代。あるいはそれ以前ではないでしょうか。」
「お返事ありがとうございました。前作を読む機会などあったら時代背景を踏まえて読みたいと思います。」
「『アーサー・ランサム全集 第2巻 ツバメの谷』p.415 に「1931年8月11日。われわれはカンチェンジュンガに登頂した。」とあったので、物語の時代設定は1930年代でした。」
「いろいろありがとうございました^^日本での発刊年や課題図書に選ばれた年はあまり参考にならないと肝に銘じました」

シロクマ号となぞの鳥 (アーサー・ランサム全集 (12))
岩波書店
アーサー・ランサム

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