銀色ラッコのなみだ―北の海の物語(岡野薫子/作・画)

1800年代頃のお話。
乱獲の末に絶滅したと思われていたラッコに、ある日エスキモーの子供が出会います。
子供の好奇心により、エスキモーたちはラッコの生存を知り、ラッコたちは敵がやってくることを知ります。
かつてエスキモーたちは生活を成り立たせるための術としての交易のために狩猟の掟の範囲内でラッコを捕っていました。
ところが私欲にくらんだ人々が自身で北の海に乗り込んできて乱獲されてしまったのでした。
人間に見つかる原因を作ってしまったラッコは群れを治めるようになるのですが、再びラッコを捕る原因を作ってしまった少年は…いずれ仲間をまとめる役に当たり、乱獲の再発を防いで欲しいと思いました。
ラストでエスキモーのお父さんが子供たちにお話する下りがあるのですが、その中にある探検隊とエスキモーの会話の食い違いに歯がゆい思いをいました。
その内容を以下にまとめると…
海牛を譲ってくれという探検隊に、エスキモーは「ゆずるもゆずらないも、あれは、わたしらのものではないんです」と答えるのですが、その返事に探検隊はただで持っていけると喜びます。
誰かの所有でない海の生き物は誰が捕っても文句は言われない、と考えたからです。
けど、エスキモーとっての「だれのものでもない」はそういう意味ではなく、海の神様のものだという意味なのです。
いつから人間は地球上のものはすべて人間のものであり思うままにしていいと思うようになったんでしょうね?



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