田村はまだか(朝倉かすみ/著)

『第一話・田村はまだか』表題作。
田村を待っている、三次会における酔っ払いのテンションが好きです(笑)
みんなの思い出の中の田村を語りながら今の田村を待っている。
知らない人なのに親近感。
さらに、どこかの飲み屋で似たようなことあった気がするなあ、という親近感。
『第二話・パンダ全速力』
私、新人指導する機会が多いのですが…池内の新人時代のメモのくだりウケました。
「あれ?メモとらないわけ?」
言ってみたい。
いや、私のキャラが言ったらまずな、とは思う(苦笑)
二瓶正克だからOKなんでしょうね。
二瓶正克のキャラ、ちょっと寂しくてなんかいいです。
特別隠居と普通隠居かあ。
二瓶氏は退職したら、かつて普通隠居の年齢にして家督を継ぐのでは…と、ちょっと想像。
そして第三話へ…
なんか面白くなりそうだから「田村もうちょっと来なくていいや」と思ったりして(笑)
『第三話・グッナイ・ベイビー』
さざなみのようなお話。
日常の表面を、さわさわさわーっと流れていくような。
さらりとはしていないけどどろりともしていない。
ただ過ぎていく、重なっていく時間。
『第四話・きみとぼくとかれの』
いろんな自分を持ってると、人付き居合いの軋轢は少なくなる気がしますね。
けど、いろんな自分を持ってる日と自身が生きやすいとは言えない気もします。
それでも、TPOで使い分けてるうちはいいんですけどね、一つのことに対してたくさんの自分が出てきちゃうと出遅れるばっかりのような気が…。
『第五話・ミドリ同盟』
田村くんって、チャオに先に集まった、というか、残った五人の、思い出のキーワードだったんですね。
それなりに一生懸命生きていた小学校時代。
傷ついたり励まされたりしてそれなりに目一杯生きてたあの頃。
今となってはそれも輝かしいくらい、たくさんの日常を過ごして40歳になり、あの頃に戻れるんじゃないかって期待がつまっていたんですね。
いや、田村くんそのもの、にではなくて、田村くんを待つ時間が残された人生への期待そのものとかぶってたんですね。
『最終章・話は明日にしてくれないか』
何気なく、けどそのときは一生懸命生きていた子供時代が、ひょっこり支えなることって分かる気がします。
まあ、そればっかりじゃ生きてはいけませんが。
年取ると、なんでもかんでも支えにして理由にして言い訳にして、前に進まなきゃいけないときとか前に進まされるときとかある…なあ、なんて思ったりして。
ある程度年齢が行ってから読んだ方が面白く感じるかも。

田村はまだか
光文社
朝倉 かすみ

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著者:朝倉かすみ出版社:光文社サイズ:単行本ページ数:240p発行年月:2008年02月この著者の新


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