秘伝(高橋治/著)
表題作の『秘伝』と『赤い海』が収められています。
『秘伝』
最近身近な人が釣りに凝っているので(笑)、釣り用語が意外に分かったので、その点での読みにくさはありませんでしたが、方言に親しめず困りました。
釣師(漁師だとイメージが合わない)を天職とする二人の男が、海の主とも呼べるような大きさまで育ったイシナギと、何年にも渡って格闘する様を描いた作品です。
その様子、体力戦を越えた頭脳戦です。
最後、永淵、岸浪の両者と目が合ったイシナギの様子、その後の展開が鮮烈でした。
これぞ海の男だあ!!と思いました。
『赤い海』
「秘伝」が海の男と海との戦いを描いた作品であるのと方向性が異なり、ある種、自然と逆らった魚の獲得方法である養殖についての物語です。
養殖魚を造ったのは神か人間か?
命を失った養殖魚はどう始末されるべきなのか?
養殖魚の命を奪った赤潮の原因は人為的なものなのか?
様々な問題を定義していると思います。
海上保安部と漁協のやりとりには、立場と現実のせめぎあいを見ました。
『秘伝』
最近身近な人が釣りに凝っているので(笑)、釣り用語が意外に分かったので、その点での読みにくさはありませんでしたが、方言に親しめず困りました。
釣師(漁師だとイメージが合わない)を天職とする二人の男が、海の主とも呼べるような大きさまで育ったイシナギと、何年にも渡って格闘する様を描いた作品です。
その様子、体力戦を越えた頭脳戦です。
最後、永淵、岸浪の両者と目が合ったイシナギの様子、その後の展開が鮮烈でした。
これぞ海の男だあ!!と思いました。
『赤い海』
「秘伝」が海の男と海との戦いを描いた作品であるのと方向性が異なり、ある種、自然と逆らった魚の獲得方法である養殖についての物語です。
養殖魚を造ったのは神か人間か?
命を失った養殖魚はどう始末されるべきなのか?
養殖魚の命を奪った赤潮の原因は人為的なものなのか?
様々な問題を定義していると思います。
海上保安部と漁協のやりとりには、立場と現実のせめぎあいを見ました。
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