はてしない物語(ミヒャエル・エンデ/著・上田而子・佐藤真理子/訳)

これは正に本のための物語。
他人の作った映像で見ちゃダメです。
自分だけの力でファンタージエンに行かないと楽しさも意味も半減だと思います。
訳された上田而子さんと佐藤真理子さんの日本語も素晴らしいです。
大きく分けて、本のこちら側にバスチアンがいるのが前半、あちら側に行ってからが後半、と分けられると思うのですが、前半のラストで、バスチアンが勇気を持てないことによって引き起こされた物語のループには身をつまされました。
あと一歩を踏み出すことが出来ずにループに陥り、葬り去った出来事が今までの私の人生にはいくつあっただろうか、、、
そして後半、バスチアンがファンタージエンを救い、そこから始まる旅。
たくさんのことを経験し、バスチアンが『自己以上に誰かを愛することの大事さ』に気付くラストでは、感動という言葉では言い表しきれない大きなものを感じました。
たぶん、最もバスチアンらしい部分はファンタージエンに行く前と変わっていないと思います。
けど、彼が手に入れたものはかけがえのない大きなものであり、きっとこの先、彼は彼の人生に挫折することはあっても絶望することはないだろうとも思います。

はてしない物語 (1982年)
岩波書店
上田 真而子

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ




はてしない物語
楽天ブックス
エンデの傑作ファンタジー 著者:ミヒャエル・エンデ/上田真而子出版社:岩波書店サイズ:単行本ページ数


楽天市場 by ウェブリブログ



この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 『み』から始まる作家さん

    Excerpt: 三浦しをん  ロマンス小説の七日間  http://50595192.at.webry.info/200703/article_50.html  まほろ駅前多田便利軒  http://5059.. Weblog: 読書感想♪だってそう思っただけ♪ racked: 2009-01-07 23:09