モルヒネ(安達千夏/著)

紹介文がせっかくの作品を台無しにしています。
これは恋愛小説ではありません。
心の傷と影と痛みを殺すモルヒネを求め続ける女性の物語です。
真紀の、自分の存在に価値を感じない辛さに共感できればこの物語はかなり心にずんと来ると思いますが、そんなこと分からないほうが幸せかな、とも思います。
母の自殺により負った傷のため自殺を選ぶこともできず、ただひたすら走り続けるように生き続ける重さ。
自分の存在に自信がないために、去る者を引き止めることもできなければ、大事な人に心をさらけ出すこともできない。
真紀の葛藤は深く重いのですが、淡々と描かれているので読み進めるしんどさはありませんでした。
人は、希望して生まれてくるのでもなければ、生まれてくる環境を選ぶこともできない。なら死に方位は選びたい。
けど長く生きてしまうと、それもままならいんですよね。。。
なんか、しばらくはこの本の内容、反芻して色々考えちゃいそうです。

余談ですが、松本侑子さんの作風に似てるな、と思いました。

モルヒネ (祥伝社文庫)
祥伝社
安達 千夏

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長編恋愛小説祥伝社文庫 著者:安達千夏出版社:祥伝社サイズ:文庫ページ数:255p発行年月:2006


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