恋紅(皆川博子/著)

序盤はあまり話に乗れず手こずりましたが、ゆうが『かりたく ささや ゆう』のふみを届けた辺りから面白くなり始め、ゆうが大人の女へと変わる様子がまざまざと描かれるあたりからは先が気になってしょうがなくなりました。
傍目には身を落としていくだけのように見えるゆうですが、信じた道を生きる姿は強く逞しく、惚れ惚れとします。
福之助を含む三兄弟の境遇や行く末など、努力と才能だけではいかんともしがたいものがあるのだと思い知らされる部分では、納得してしまう自分と否定したい自分との葛藤がありました。
ラストはとてもやるせなく、希望のある最後とは言い切れず胸がきしみました。

恋紅
新潮社
皆川 博子

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